柳井市議会 > 2020-09-04 >
09月04日-02号

  • "新明和工業工場跡地"(/)
ツイート シェア
  1. 柳井市議会 2020-09-04
    09月04日-02号


    取得元: 柳井市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-03-29
    令和 2年 第3回定例会( 9月)─────────────────────────────────────────────令和2年 第 3 回 柳 井 市 議 会 定 例 会 会 議 録(第2日)                                  令和2年9月4日(金曜日)─────────────────────────────────────────────議事日程                              令和2年9月4日 午前10時00分開議    日程第1 会議録署名議員の指名    日程第2 一般質問──────────────────────────────本日の会議に付した事件    日程第1 会議録署名議員の指名    日程第2 一般質問         岸井靜治議員          1 人口問題について           (1)市長は柳井市の人口問題に関してどのように関心を持たれていますか。人口問題が重要であるならば、なぜ重要なのですか。           (2)最近のまちの人口減少の状況並びに子供の出生数に関して、市長はどのように把握しておられますか。そしてどのようにしたいと思っていますか。           (3)人口減少を緩和するために様々な対策を打っていますが、これらの効果は上がっているとお考えでしょうか。          2 市職員の採用内容について           (1)今年も新しく職員が採用されました。何人採用し、その中で柳井市に住んでいる方は何人ですか。           (2)井原市政になって市外在住の職員が増えているが、このことに違和感を持ちませんか。         早原秀文議員          1 文化財保護政策の現状と課題について           (1)維持管理の現状、対策費は適正か           (2)文化財の周知、発信策は十分か           (3)教育現場への展開、活用における課題の有無は         藤沢宏司議員          1 市長は引続き市政を担われるのか           (1)来年3月26日に任期満了となるが、引続き市政を担われるのか          2 県道柳井上関線整備について           (1)全体の進捗状況について           (2)現道柳井上関線との交差点、八幡住宅団地入口、前瀬越、2か所の信号            設置を含めた安全対策           (3)現在の県道の補修(側溝、溝ブタ、路面舗装、ラインのひきかえ等)          3 河川の浚渫について           (1)河川の浚渫の基準や周期はどの様にして決めて、浚渫をおこなっているのか         君国泰照議員          1 柳井市長の去就について。           (1)新型コロナの対応や、柳井市政の運営につきましては休む間もなく全身全霊で取り組んでおられます。この間、三期十二年のマニフェストを作成し、市民の付託に応えるべく、市民の幸せと、青少年の育成や、夢や希望を与えられました。その間、山あり谷ありの連続であったと拝察いたします。今、永田町ではポスト安倍の動きが活性化しておりますが、柳井市においては市長のポストは井原健太郎か、はたまた新人候補かと評価を2分するところであります。そこで現市長の起承転“結,となる「去就」についてお尋ねをいたします。         田中晴美議員          1 コロナ禍にある柳井市の地域経済の復活、社会生活の取戻しについて           (1)今、行政が行動しなければならない事はコロナ禍のせいで突然に疲弊された地域経済の復活、人々の生き方を否定するような自粛規制に対してどのようにしたら元の生活に戻れるかを計画し行動を起こすべきではないのか。若い職員さんや、市民の方々に今の新しい技術を用いて計画を作り、昭和の貧しい社会を生き抜いてこられた高齢者の方々に復活の一役を担ってもらうことはできないだろうか、苦しい時代、貧しい時代をしっかり生き抜いてこられた方々には、多くの経験や生き抜く力、判断力、想像力など多くの才能を秘めておられると思います、その方々に「光齢者」とお呼びしてお力を頂ければと思います。市長はどのようにお考えでしょうかお伺いいたします。──────────────────────────────出席議員(16名)1番 久冨  海          3番 田中 晴美4番 川﨑 孝昭          5番 秋良 克温6番 三島 好雄          7番 坂ノ井 徳8番 岩田 優美          9番 早原 秀文10番 賀原 基和          11番 藤沢 宏司12番 篠脇 丈毅          13番 岸井 靜治14番 中川 隆志          15番 石丸 東海16番 君国 泰照          17番 山本 達也──────────────────────────────欠席議員(1名)2番 岩田 雄治                  ──────────────────────────────欠  員(1名)──────────────────────────────事務局出席職員職氏名局長   宮本 忠明          次長 井原 郁江補佐   西本 佳孝                  ──────────────────────────────説明のため出席した者の職氏名市長            井原健太郎      副市長           鍵山 有志参与            粟屋  桂      教育長           西元 良治総合政策部長        玉中  勲      総務部長          國村 雅昭建設部長          重村 仁志      経済部長          徳武 伸幸教育部長          三浦 正明      健康福祉部長        日浦 隆雄総務課長          関本 一博  ──────────────────────────────午前10時00分開議 ◎事務局長(宮本忠明) 御起立願います。互礼。御着席願います。 ○議長(山本達也)  これより、本日の会議を開きます。────────────・────・──────────── △日程第1.会議録署名議員の指名 ○議長(山本達也)  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第74条の規定により、議長において、三島議員、坂ノ井議員の両名を指名いたします。────────────・────・──────────── △日程第2.一般質問 ○議長(山本達也)  日程第2、昨日に続いて、一般質問を行います。 最初の質問者、岸井議員。〔岸井靜治登壇〕 ◆議員(岸井靜治) 皆さん、おはようございます。自民実践会の岸井でございます。中川議員と連合会派を組むものでございます。 世の中、コロナ、大変深刻な問題となっておりますけれども、今のところ、柳井市ではまだ発生した状態ではございません。しかし、いつ発生しても不思議でないと、そういう状態でございます。いざという場合は、その対応をぬかりなくお願いいたしたいと思います。 では、早速、質問に移ります。地方行政においては、人口問題は、好むと好まざるとに関わらず、取り組んでいかなければならない重要なテーマでございます。市長は、この人口問題を、どのぐらい重視して取り組んでいらっしゃいますか。重要と思われていらっしゃるなら、なぜ人口問題が重要なのか、そのことについて市長のお考えをお伺いいたします。 次に、最近のまちの人口減少の状況、並びに子どもの出生数に関して、市長はどのように把握しておられるか。そして、そのことに対して、どのようにしたいと考えていらっしゃいますか、という質問です。 3番目は、人口減少問題で、様々な対策を打っていますけれども、これらの効果は上がっているとお考えでしょうか、という質問です。 4番目、最後の質問は、今年も新しい職員が採用されましたけれども、何人採用し、その中で柳井に住んでいる方は何人か。時間もないわけですから、何人採用し、そのうち何人が市内在住者という数字を上げていただくだけで結構です。 また、井原市政になって、市外在住の職員が増えています。このことに違和感を持たれないか、市長のお気持ちをお聞かせください。 壇上での質問は以上でございます。〔岸井靜治降壇〕 ○議長(山本達也)  市長。〔市長登壇〕 ◎市長(井原健太郎) 岸井議員の御質問に、お答えをいたします。 まず、御質問の大きな1点目、人口問題についてお答えをいたします。 (1)番、私の人口問題に対する認識についてでございますが、多くの自治体と同様に本市も、また私自身も、人口問題は最も重要な課題であると認識をしております。 平成23年5月に開催しました「第1回柳井ひとづくりアカデミー」の講師として、人口問題にお詳しい藻谷浩介さんをお招きしたり、平成27年策定の柳井市まち・ひと・しごと創生総合戦略において、人口ビジョンに多くの紙面を割き、それを多くの市民と共有する場を持ったことなども、その表れかと思います。 急速な少子化、高齢化、本格的な人口減少が進む中で、社会が抱える問題の一つは、人口が減少することによって、労働力や消費が減退し、一定規模の経済を前提とした社会の活力が失われるのではないかという懸念でございます。そうした問題に対し、できる限り少子化を抑制していこうという視点が、まずございます。 その一方で、ただ単に人口を増やすということではなくて、もう一つの視点として、この人口減少から生じる変化や課題に、どのように対応していくのかが問われれているのだと、私は思います。中でも、人口の偏在、具体的には団塊の世代が後期高齢者となる2025年問題は、年金、医療、介護などの社会保障制度を維持させていく上で、大きな社会的課題であり、また現役世代、1.5人が1人の高齢世代を支えることとなる2040年問題は、いわゆる団塊ジュニア世代の高齢化で、我が国にとって、再び大きな波となって押し寄せてまいります。 かく言う私自身も、昭和49年の生まれの、団塊ジュニア世代の一員でございます。最も過酷な受験戦争を経験しながら、バブルの崩壊による就職氷河期に見舞われ、失われた10年、20年を経験した、不運な世代などとも言われます。今の少子化は、その段階ジュニア世代の、そうした境遇に起因するとも言われてまいりました。 人口問題については、社会全体で少子化問題に取り組み、できる限り自然減を抑制していくことも大切でございますが、私自身は世代間の人口の偏在から生じる問題に対して、中長期的視点から対処していく必要があるという、強い問題意識を持っております。 次に、(2)の人口減少の状況と、子どもの出生数に関するお尋ねでございます。 住民基本台帳における、人口や世帯の増減、市内各地区ごとの状況、出生・死亡の数などは、日々変動しており、私は月ごとに集計される数字を常に確認しております。例えば、年令別人口統計表を見ると、本年8月末現在、この1年間に生まれた子どもの数ともいえる、ゼロ歳は154人でございます。 一方で、高齢者に目を転じますと、92歳の方が160人、このゼロ歳から92歳の間で最も少ないのはゼロ歳、そして最も多いのは694人の71歳でございます。団塊の世代とそのジュニア世代を中心とした、人口の集中と偏在がこの表からはよく分かってまいります。 こうした中で、特に出産適齢の女性の減少が顕著であることなど、本市の将来に向けて、優先的に支援していかなければならない世代と、医療、介護などの問題に対応していかなければならない世代の、状況の変化について、認識を深めることができていると、考えております。 そうしたことを踏まえ、本年3月に策定をした第2次柳井市まち・ひと・しごと創生総合戦略において、重点施策としている若い世代の結婚、子育ての希望を実現し、本市に住み、働き、豊かな生活を実現したい人々の希望をかなえるべく、引き続き若い世代への支援にも注力してまいりたいと考えております。 次に、大きな2点目、市職員の採用内容について、お答えをいたします。 (1)番でございますが、令和2年度4月1日採用職員は、15名でございまして、そのうち市内在住者は、9名でございます。 次に、(2)番でございます。まず、私が市長になってから、市外在住の職員が増えているとの御指摘でございますが、これは単純に合併後、私が市長に就任してからのほうが、採用人数が多くなっているというところも、要因であると思っております。 まず、前市長が合併後の平成17年度から、平成21年度までに採用した職員の人数は、退職者を除いて12人でございます。そのうち、本年4月1日現在で、市内在住者は11人でございますが、採用当初における市内在住者は8人であり、割合で申しますと66.7%となります。 次に、私が就任してからの状況でございますが、退職者を除き、今年採用した職員を含む、平成22年度から令和2年度までの採用人数は、88人でございます。そのうち、採用当初における市内在住者は56人であり、割合で申しますと63.6%となります。 したがいまして、採用当初における市内在住者の割合は、前市長の時と私になってからでは、いずれも6割台の率となっており、同じ傾向でございます。違和感を持たないかとのお尋ねでございますが、これに関しては、特に違和感を持つというようなことはございません。 続いて、市外在住職員についてでございますが、以前から、議員に御指摘をいただいておりますように、職員が市内に居住することが、望ましいとの考え方については、私も同感でございます。 しかしながら、実際には、職員それぞれに事情が異なり、実家が市外であったり、場合によっては家族の介護が必要なこともございます。また、配偶者の勤務地との関係で、市外に居住している職員もおります。 こうした様々な状況を踏まえた上で、採用試験において、より優秀で多様な人材を確保することを考慮いたしますと、市外に居住する職員がいることは、避けられないことだというふうに、これは一定程度でありますが、私は認識をしております。 柳井市まち・ひと・しごと創生総合戦略の中でも、若い世代の他地域の流出に、歯止めをかけるため、若い世代の就労、結婚、子育ての希望を実現することを、最優先課題として取り組んでおります。これは、市の職員だけではなく、市外から本市に通勤される就労者も含め、自ら進んで柳井に住んでみたい、柳井で暮らしてみたいというふうに思っていただけるようなまちづくりを、行政、市民一体となって、着実に進めていくことが、非常に重要であると思っております。 大きな1番目の御質問のうち、(3)番、人口減少を緩和するための対策の効果については、関係参与によりまして、お答えをいたしたいと思います。〔市長降壇〕 ○議長(山本達也)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(玉中勲) それでは、人口問題についての、(3)番、人口減少を緩和するために、様々な対策を打っていますが、これらの効果は上がっているとお考えでしょうかについて、お答えいたします。 これまで、第一期まち・ひと・しごと創生総合戦略においては、個別の事業まで掲載いたしまして、本計画の趣旨である人口減少の緩和に取り組んでまいりました。 特に例を挙げますと、平成29年には、企業誘致活動の推進を進めるため、企業立地促進条例等の一部改正を行い、企業立地促進に取り組んでまいりました。その結果として、本年6月3日に株式会社トクヤマ様と、同じく本年8月31には日鉄ドラム株式会社様と、本市への進出協定を締結したところでございます。 今後、雇用が見込まれ、株式会社トクヤマ様は当初従業員数が50人規模、日鉄ドラム株式会社様は同じく当初従業員数が30人規模とお聞きしております。このことは、人口減少緩和に結びつくものであり、これまでの取組の成果の表れであると思います。 本年3月に第2期の総合戦略を策定いたしましたが、人口の将来展望として、合計特殊出生率と移動数に着目し、人口推計を行っております。今後、第2期のまち・ひと・しごと創生総合戦略に掲げる4つの政策目標、結婚、出産、子育て、教育環境の整備、地域産業の振興による雇用創造、移住定住の促進、持続可能なまちづくりの推進に取り組むことにより、人口減少の緩和につなげていきたいと思います。 議員におかれましては、今後も御指導いただきますよう、よろしくお願いいたします。以上でございます。 ○議長(山本達也)  岸井議員。 ◆議員(岸井靜治) ありがとうございました。市長におかれましては、この人口問題、非常に重要であるというふうな意思表明いただきまして、ありがとうございます。おっしゃるからには、やはり市長が率先して、人口問題にしっかりと取り組んでいただきたいと、このように思います。よろしくお願いいたします。 続きまして、質問の2番ですけれども、2番目の質問は最近の柳井市の人口と子どもの出生率、出生数に関してです。最近の柳井市の人口と子どもの減り方、ちょっと変なのですよね。私はこの状態を市長がどのように把握されておられるのかが気になっていたものですから、この質問をしたわけですけれども、皆さんのお手元に配布した資料並びにこのフリップを参照にしてください。 グラフ1ですけれども、まず現状の確認です。人口減少ですね、この25年間の人口推移、これを表しています。メモリは左側が人口、それから下に書いてあるのは、今から何年前ということで、一番向こう側が25年前、一番こっちが1年前ですね。大体右肩下がりですっと推移している。人口が減って一直線というのも変なわけですけれども、その中でも特に私が、ちょっと三角印を打ちましたが、その辺りから人口の減り方が、ちょっと急勾配になっているというふうな感じが伺われます。 続きまして、グラフの2番、見てください。これは人口の減少数の推移です。人口の減少数というのは、前年度との差。ですから、前年度よりも例えば、そうですね、一番向こうだったら340人ぐらい減ったということになりますか、24年前はね。そういうふうな数字です。 これを見てみますと、今から10年ぐらい前、この辺りまでは270人ぐらい毎年人口が変っているというふうなことが推定されます。それに対して減少数が、最近物すごく多くなっている。440人ぐらいの数字で、減少数が増えているというふうなことが分かります。ということは、人口の減るスピードが最近増えていると、上がっているということになります。 なぜ、このような状況になっているのかということが、説明できるでしょうか。できなければいいですよ。この件に関しては、ちょっと意地悪な質問だったかもしらんけど、要するに人口減少と少子化の問題に関し、最近の少子化の問題に関して、どのように感じられているかということを言ってたわけですから、だから恐らく答えられるのではないかなと思ったのですけれども、答えられなければそれで結構です。 ○議長(山本達也)  市長。 ◎市長(井原健太郎) 本来であれば、正確なデータも含めて、私も手元に持っておればよかったのですが、そこは非常に自然減が進んでいる。つまりは、お亡くなりになられる方が近年特に多くなっていると、これは全国的な傾向でありますが、そうした中で、自然減がより一層進んだということで、人口が今お持ちのように年によっては、500人を超える減少もありますが、そうした状況になっているというふうに、私は認識しております。 ◆議員(岸井靜治) ありがとうございます。言葉だけの話ですので。 ○議長(山本達也)  岸井議員、手を挙げてお願いします。岸井議員。 ◆議員(岸井靜治) 言葉だけの話でございますので、データをもって後で示していただきたいと、このように思います。 続きまして、子どもの出生数の話に移ります。 この数字もかなり変なのですよ、最近。グラフ3を見ていただきます。出生数の推移を表しています。年ごとの凸凹を抑えるために、3年平均で数字を丸めてあります。なだらかなにするために。 過去20年間のデータを基にして作りました。全体的に右肩下がりということは、出生数が減っているということが、これで分かります。このカーブを見ますと、10年ぐらい前から出生数が、極端に激しくなっているということが明らかです。今から、20年ぐらい前は、年間に270人ぐらいの子どもが生まれたのですよね。これが、今から10年ぐらい前は250人弱、そのぐらいの数字になります。要するに、20人ぐらい減ったということですかね。10年ぐらいで。 それが、現在ではどういうことになっているか、とにかく右肩にどんどん下がっているわけですから、この先どうなるのか、ちょっと不安ですけれども、大体今で言えば160人ぐらい、このぐらいの出生数まで落ち込んでいるわけです。なぜ、こうなったのか。これについて、市長はどのように把握しておられますか。こうなった理由が説明できますか。 ○議長(山本達也)  市長。
    ◎市長(井原健太郎) これもよく本市に限らず言われていることでありますが、この近年の出生数の減少というのは、先ほども出産適齢期の女性が減少しているというようなお話もさせていただきましたけれども、そもそも親となり得る世代の減少が進んでいると、それ以前は、まさに先ほど申し上げた団塊ジュニアの世代が、親となり得る世代としてありましたが、そういった冒頭の私のこの問題に対する認識にも深く関わりますけれども、そういった人口の偏在の中で、そうした出産数の数が大きく変化していくというのは、やはり団塊の世代、団塊のジュニアというのは、極端に人数が多うございますので、そこの親が減ったり、また増えたりというようなことで、出生数というのはかなり影響を受けてくるというふうに、これは本市に限りませんが、社会全体で今言われていることでございます。 ○議長(山本達也)  岸井議員。 ◆議員(岸井靜治) これも、言葉尻を捕らえて悪いですけれども、そうならそれでそういうふうな具体的な、数値的な根拠、こういうふうなものを挙げて説明していただかなければ、私としては納得いくものではございません。 要するに、全国的なレベルが、本当にそうだったかどうかということも、よく分かりませんけれども、仮にそうだとしても、よそはよそ、柳井は柳井です。柳井の中でこういうことが起こっているということは、真摯に受け止めなければいけない。よそがそうなっているから、これが普通なんだと、そういうふうな姿勢では、やはり柳井独自のそういうことに対する施策というものは見えてこないというふうに思います。 いずれにしても、子どもというのはやっぱりまちの宝なのですよ。我々の未来です。その子どもたちが、最近急激に少なくなってきている。よその町はどうでもいい。そういう状況の中で、この問題はまさに柳井市に緊急事態宣言を発してもいいぐらいの、大問題なはずです。私はそのように捉えております。 次に、質問の3番に行きます。 まち・ひと・しごと創生総合戦略で、人口問題を展開しているわけですよね。2015年に第1期計画ができ、2020年から第2期計画ができた。この計画の趣旨・方針に関しては、この計画の趣旨・方針というのは一体何ですか。 ○議長(山本達也)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(玉中勲) 第2期のまち・ひと・しごと創生総合戦略の重点目標といたしまして、3点ほど重点施策を設けております。 人口減少の緩和のために、若い世代の結婚、子育ての希望を実現する。それから、2点目として、本市に住み、働き、豊かな生活を実現したい人々の希望を実現する、それから3点目として、地域の特性に即して、地域課題を解決するという基本的視点に立って、人口減少の緩和に努めてまいるという大きな課題を持っております。以上です。 ○議長(山本達也)  岸井議員。 ◆議員(岸井靜治) 今、部長がおっしゃった話で、変なのが、趣旨・方針というのは、一番最初の人口減少の緩和のために、そういうことをやっているわけですから、人口減少を緩和すると、これが趣旨・方針ではないのですか。そのために、いろいろなことをやっているわけですよね。 だから、それが一番メインの、まち・ひと・しごとの狙うべきところはそれではないのですか。この議論をやっても時間がたつばかりですから、そこまでにしておきますけれども、そのための人口減少を緩和するための、具体的目標値というのは一体何ですか。 ○議長(山本達也)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(玉中勲) これも第2期のまち・ひと・しごと創生総合戦略に、人口減少緩和のためにということで、市の人口の推移と将来展望というのを掲載しておりますが、その中で、仮定値として合計特殊出生率及び人口の移動数、社会増減ですね、そういったことについて着目して、これ仮定値ということで、これを目標値と言われればそうかも分かりませんが、そういった想定した形で、人口を将来展望として位置付けておるということでございます。 ○議長(山本達也)  岸井議員。 ◆議員(岸井靜治) そのとおりでございます。要するに、人口減少のカーブを緩和するために、何をやるかといったら、今言った2つですね。合計特殊出生率、それから移動数、これを改善していくということです。 したがって、いろいろな施策を打っているわけですけれども、何十項目って打っていますけれども、そういった施策が、その数字を変えるということに結びつかなければ、全く意味のない努力というふうに言われても仕方がないと。こういうふうに、私は思っています。 次に、グラフの4番。これは、目標合計特殊出生率を、どういうふうに変えていくのかという計画です。2015年1.48で、2040年に2.07にすると、こういう計画で頑張ろうということなっているわけですね。それ以降は、2.07をキープするということです。 次は、グラフの5番、お願いします。これは、目標移動数の計画です。このような計画になっているわけですね。 次、開けてください。グラフの6番、その計画、要するに移動数と合計特殊出生率、計画どおり進めていくと、人口がこのように変わってきますと、こういうふうなグラフになっていきます。2065年には、これによりますと、6,502名、何もしなければ1万4,278人になるところが、2万780人なるというふうに、具体的な方向付けがこれによって明確になったわけです。 では、これまち・ひと・しごとを始めて、もう既に5年たっているわけですよね。これが一体どのように変わったか、この2つのポイント、要するに合計特殊出生率と、それから移動数、これがどのように改善されたかということに関しては、そのデータをお持ちでしょうか。 ○議長(山本達也)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(玉中勲) 今こちらのほうで手元の資料としてございますのが、厚生労働省発表の人口動態統計数値というのを持っておりますが、本市の合計特殊出生率については、平成15年から平成19年までで1.43、それから平成20年から平成24年までが1.55、それから平成25年から平成29年が1.53となっております。 また、社会増減につきまして、平成27年から令和元年までの毎年の数値を順に申し上げますと、マイナスの156人、マイナスの127人、マイナスの13人、それからマイナスの97人、マイナスの32人となっております。以上でございます。 ○議長(山本達也)  岸井議員。 ◆議員(岸井靜治) 社会増減については、ちょっと置いておきまして、合計特殊出生率に関して、今言われた数字をこのグラフにしてみました。グラフの7を御覧になってください。 これは、合計特殊出生率の計画と実績、これを並べたものです。赤いのが計画で、それから黒いのが実績です。これを見てみますと、計画は5年単位で出ていますので、こういう表現しかでません。2015年では、要するに計画はクリアしているということですね。その後、御覧のとおり上がったり下がったりで、2020年の数字はちょっと達成、今の段階ではできていない。これから、また努力していかなければいけないというふうなことになっています。 これの中で、2016年と2018年の合計特殊出生率は、かなり低いというふうな絵になっておりますけれども、これはなぜかというと、この年に生まれた子どもの数が少ないんですよね。要するに、合計特殊出生率というのは子どもの数、生まれた子どもの数を、出産適齢期の方の人数で割るわけですから、生まれた子ども数は少ないと当然のことながら、合計特殊出生率は下がると。要するに、このグラフを見てもよく分かるわけですけれども、完全にシンクロしているというふうに言えます。 したがって、この特殊出生率を上げるためには、子どもの数を増やすしかないと。ところが最近子ども数が減ってきている。これでは合計特殊出生率が上がるわけがないということが分かります。このことを私たちは本当に、深刻に考えなければいけないということ。 では、この合計特殊出生率を、計画どおりのものにするためには、どうしたらいいかというふうなこと、これについては何か把握していますか。 ○議長(山本達也)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(玉中勲) 現在、特に合計特殊出生率、この目標に向けて、行っていく上ではかなりハードルの高い仮定値に近づくためには、かなりハードルが高いというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(山本達也)  岸井議員。 ◆議員(岸井靜治) これは、はっきり言って、概数でいいんですよ。正確な数字である必要ないんで。ということは仮設を立てるとか、いろいろな前提条件を付ければ、それなりに計算できない数字ではない。私も、私なりに仮定を立てて、ちょっと計算してみたら、大体どういうふうなことが言えるかというと、人口が減っていきますけれども、その中でも大体ですけど、毎年200人程度の子どもが生まれてくれば、この合計特殊出生率、計画どおり維持できるというふうなことが見えてきました。 例えば、2040年で、先ほど言いましたように、2.07になるわけですけれども、それはどういう状況かと言いますと、2040年というのは人口2万5,000人ぐらいなのですよね。それでも子どもは200人作らなければいかんというふうな状況、これを達成しなければ2.07という合計特殊出生率は維持できないという推定です。今、3万2,000人ぐらいで160人ぐらいしか生まれていないのですから、だからこれが人口が6,000人今よりも減った状態で、生まれてくる子どもを40人増やさないかんというふうな計画になっています。 大変なことのようですけれども、このまち・ひと・しごとの計画は、将来に向けてこのようになるように、その準備を今から進めていこうとする計画だと私は思っています。計画は実施し、結果を出すもの、作ればいいというものではない。作ったからには、何とかして実現していただきたいという責任が発生します。 先ほど、企業誘致というふうなものが人口問題に絡むと、いい方向に行くだろうとおっしゃいましたけれども、企業誘致の効果というものを、私は否定するものではないですけれども、しかし企業誘致は少子化人口問題に関しては、数ある対策の中の一つに過ぎないわけです。 しかも、企業誘致だけでは一過性の効果しか上がらないのですよ、瞬間的な。この人口問題に立ち向かうには、総合的な視点というものが必要です。総合的視点のない対策は思いつきの一本釣り対策と言われても仕方がない。持続的な効果に結びつかないということを、御提言いたしておきます。 時間がなくなりましたけれども、次に、市の新任用の職員の件ですけれども、この件につきましては、表の1番を御覧になってください。これを見ますと、明らかに現在の市長になって、なる前となった後と、比較したら数字的な差が表れてきております。 要するに、現在の市長以前の職員の数を眺めてみますと、一番右端に書いてありますけれど、市に居住していない職員は10人に2人に対して、現市長になってからは、10人に3.5人という、こういう数字が明らかになっています。これも明らかに、今の市長になって、こういうふうに柳井市に居住しない職員が増えているということは、数字的に明らかです。 何で、これ違和感を持たないかというふうなことを、聞いたかといいますと、まち・ひと・しごと創生総合戦略の中にも、市外から通勤する就業者が増加しているので、バランスのとれた人口構造になっていない。すなわち、市外から通勤する就業者の増加が問題であるというふうにあるのですよ、人口計画に。 そう言っておきながら、市役所の中では、市外に住む職員が増えている。一体これは何のこっちゃったということなわけです。このことに違和感を持たないかというふうなことで、質問したわけですけれども、採用にあたって適正な試験を行うというのは当たり前の話でございまして、しかし、残念ながら時間がなくなったので、ここまでにしておきます。どうも失礼しました。 ○議長(山本達也)  以上で、岸井議員の一般質問を終わります。 ○議長(山本達也)  11時まで休憩といたします。午前10時41分休憩                              午前11時00分再開 ○議長(山本達也)  休憩を閉じて、一般質問を続けます。次の質問者、早原議員。〔早原秀文登壇〕 ◆議員(早原秀文) 皆さんおはようございます。政友クラブと連合を組んでおります、黎明の早原と申します。どうぞ、よろしくお願いいたします。 昨日来、いろいろな議員の方もおっしゃっておりますけれども、残念ながら、コロナウイルスの猛威が、全世界でなかなか収まることがありません。国内におきましても、もう既に7万人の感染者が出たと。既に8割近い方は、回復されているわけですけれども。そういった中で、1,340名近い方がお亡くなりになった。そして、当山口県におきましても、昨日で176名ぐらいですか、感染者の方が出たと。特に8月以降、8月で114名というような感染者、急増しているという状況下で、やはりなかなかこのウイルスとの戦いというのも、これからしばらく続かざるを得ない状況にあるのかなと思います。 また、一方、気象災害といいますか、8月から急激に温度が上がりました。熱中症で亡くなられる方も増えてきた。ある統計によりますと、一昨年──平成30年度ですけども、全国で1,581名が亡くなられている。これは、現在のコロナウイルス死者よりも多い数が亡くなられている。残念ながら、今年におきましても、やはり1,000名以上の方がお亡くなりになるのではないかという推定もあります。こういったように、様々な自然災害というか、気象災害もあり、また、ウイルスという、これはどういう災害と言っていいのか分かりませんけど、生物ではないと言われて、遺伝子災害というのでしょうか、こういった様々な災害の中で、私たちはこれからも生きていかなくてはいけない。予防し、常に日頃から備えていくということで、少しでも自らの安全、安心を、自ら守っていかざるを得ない、こういう時代がこれからも続いていくのだろうというふうに思います。 そのことは、さておき、今回は限られた時間でもありますので、1項目だけの質問にさせていただきます。それは、文化財保護政策の現状と課題について、ということであります。 まずは、現状確認をしておきたいと思いますけれども、この柳井市内には、今、国の関係、国が指定あるいは認定、登録している文化財が6件、県の指定文化財が7件、そして柳井市の指定文化財が39件、合計52件の文化財が、この柳井市内にあります。この数字が間違っていれば、後ほど訂正いただきたいと思いますけれども。 一方の財政処置でありますけれども。今年度の当初予算で見ますと、文化財保護費というのが年間約5,200万円。これは、昨年度とほぼ同額です。そして、財源構成は国、県支出金が7割、市の一般財源が3割、約1,500万円です。そして、それをどういうふうに使用しているか、歳出ですけれども、最大の歳出は遺跡の発掘調査費関連です。これが約3,800万円。全体の約73%です。そして、あと残り、これは著名なというか、代表的な文化財に関する維持管理費ですけれども、茶臼山古墳関連で約400万円。そして、町並み資料館というのがあります。これは、登録文化財になっていますけれども、町並み資料館関係で約年間350万円。そして、遠崎の僧月性顕彰会関連、これが約300万円。この3施設合わせて約1,000万円超えるわけです。それと、残りというのが約400万弱ということになりますけれども、こういった財源で、残りの四十数か所の文化財を維持管理していくと。その他の費用も発生するでしょうけれども、そういった現状がある。その中で、きちっと年間通した予算を付けて維持管理されている、こういった代表的な施設はいいといいますか、きちっと、今後とも保持されていくでしょうけれども、それ以外の、指定された文化財というものは、今後どうなるのか、現状、どういう維持管理をされているのか、そして、その対策費というのは本当に適正なのか、ということについて伺っておきたいと思います。 私も、できるだけ文化財は現地、現場で現物を見ておきたいと、おくべきだということで、いろいろ行ってはおきました。 1つのお寺さんで、7か所ぐらい指定されているところもある。複数の文化財を持っておられる、そういった神社仏閣もありますけれども、およそ40か所ぐらいあるだろうと思います。8割方は、私も現地で行きました。現物も、見せていただく限り、見させていただいたわけですけれども。特にその中で、私が住んでいる日積地区に六面地蔵というのがあります。割石という地区に。ここは、確かに地蔵そのものは、きちっと耐火構造コンクリートで保護されて、盗難防止策も取られているわけですけれども、その案内プレート、これが完全にさびついている。そして、その説明書きというか、沿革というか、文字が全く読み取れないわけです。これでは、せっかく文化財を見に来た方も、大変落胆される。どうなっているのだろうか、というふうに思われるだろうと思います。 これは、新庄地区のラクウショウについても同じです。これも、ほとんど字が読み取れません。これも、個人の庭にあるということで、いろいろ、所有権その他あるのかも分かりませんけれども、そういった、出かけて行っても、この文化財が、なぜ文化財として指定されたのかといった背景が読み取れない、そういった箇所も現にありました。きちっと、それなりの大きさで由緒を書かれている当然文化財もあるわけですけれども。ですから、どういう形で、年間定期的に巡回されて、状況確認をされているのか、あるいは、改修、修理すべきものについては、きちっと予算として修理されているのかどうかということを、私はまず1点目として、お聞きしておきたいと思います。 次に、2点目ですけれども、こういった文化財をどのように、どういう形で、市民の方、あるいは市外の方に周知、告知、PRされているのかということです。これは、当然文化財でもあり、貴重な観光資源でもあるのです。柳井市のホームページを見ますと、その中にオープンデータというコーナーがありまして、そのサイトに入っていけば、そのオープンデータの中で柳井市の文化財というのが出てきます。そこには、一応羅列されているわけですけれども、なかなかそこまでアクセスされる方は、どれだけおられるのか。市民の方でもホームページそのものへのアクセスが非常に少ないという現況下で、柳井市の文化財というのは、実際どこにあるのか、あるいはこの地元に本当にあるのか分からないという市民の方も、やはりいらっしゃるのではないかなと思います。ですから、そういった電子データによるPRも必要ですけれども、まだ紙媒体も必要である。そして、各地区には出張所、公民館があるわけですから、その出張所、公民館に、この地域の文化財、これはこういったものがありますというのを公民館に貼り出して、掲載する。あるいは、もし地域の方がどこにあるのかと尋ねられたら、公民館員、出張所長、出張所員の方が、現地に案内をされるというようなことも必要であるだろうと。まず、地元の方にこういった文化財、いわゆる地域の宝があるのだということをきちっとPRすることも、やはり私は必要であるだろうと。現に、そういうことがなされているのかどうかということをお聞きしておきたいと思います。 そして、3点目ですけれども、こういった文化財は、観光資源であると同時に、基調な教育資源でもあります。特に小学生の対象になるかと思いますけれども、それぞれ学校の近くにこういった文化財があるのだということであれば、これは一つの校外授業というのですか、こういった文化財に案内をして、その沿革を説明する。そして、その感想文を書いてもらう。こういったことで、地域への愛着、愛情、誇り、こういったものを小学生にも持っていただくと、これも大きな教育的な効果があるだろうと、私は思います。 そしてまた、教材として、副読本というのですか、ふるさと柳井というのがあります。これは、小学校3、4年生が学ぶということで、これは5年に1回ぐらい改訂されているわけですけれども。これは、この柳井市の中のいろいろな歴史、あるいは歴史的な人物、あるいは地理、地形、そして代表的な産業、そういったものをカラーで分かりやすく説明されている副読本ですけれども。その中の最後のほうに、柳井市の文化財マップというのが1ページほど付いています。こういったものも、どの程度小学生に現場で教えられているのか、本当に文化財が教育的価値を持って、教材として活用されているのかどうか、そういったことをお伺いしておきたいと思います。以上、壇上での質問は、これで終わります。ありがとうございました。〔早原秀文降壇〕 ○議長(山本達也)  市長。〔市長登壇〕 ◎市長(井原健太郎) 早原議員の御質問にお答えをいたします。 文化財保護政策の現状と課題についてのお尋ねでございます。 まず(1)維持管理の現状、対策費についてでございますが、先ほど議員からも御指摘をいただきましたように、本市におきましては、文化財が52件、指定などされておりまして、国指定・選定・登録が6件、県指定文化財が7件、市指定文化財が39件ございます。種別で申し上げますと、建築物・工芸品等につきましては、国重要文化財を含む有形文化財が29件、古墳・庭園・樹木等の史跡・名勝天然記念物が16件、衣食住・年間行事等に係る有形・無形の民俗文化財が6件、伝統的建造物群保存地区が1件ございます。 これらの文化財のうち、町並み資料館等の建造物や一部の工芸品等につきましては、市が直営で管理・保存を行っておりまして、他の大部分は、民間、神社、仏閣といった所有者が管理をされております。 さらに、国指定文化財におきましては、県文化財保護管理指導員による月1回の巡視があり、市を経由して県教育委員会に報告がされております。 さて、文化財の維持管理の課題として、防災・防犯対策や劣化対策がございます。 防災対策といたしましては、火災報知機の設置補助や、地震、台風など発生時における被害状況確認のため、災害種別ごとにルートを設定し、巡視による被害の早期発見に努めております。 また、先ほど議員からも御指摘ございましたが、防犯対策では、日積割石の石造六面延命地蔵菩薩立像の覆い屋へ、門扉設置の補助などを行っております。劣化対策では、白潟の行里の五輪塔の覆い屋の改修を支援しております。 一方、無形民俗文化財の維持対策といたしまして、阿月神明祭や伊陸南山神社の神楽など、無形民俗文化財の保存や普及活動も支援しておりまして、文化財の状況や種別に応じて、様々な支援を行っております。 また、古墳や天然記念物の一部におきましては、地元の方々に草刈りなどを委託をし、文化財の良好な環境保全に御尽力いただいているほか、柳井西中学校では臥龍梅の草刈り作業を通じ、学校と地域が協力をして、文化財の保護活動を行っております。 以上、文化財の維持管理に関する対策につきまして、概要を申し上げました。引き続き、限られた財源の中、効率的で効果的な維持管理に努めてまいりたいと考えております。 (2)の文化財の周知・発信、さらに(3)教育現場への展開・活用における課題。これらの質問につきましては、教育長によりまして、お答えをさせていただきたいと思います。〔市長降壇〕 ○議長(山本達也)  教育長。 ◎教育長(西元良治) (2)の文化財の周知・発信策は十分かについてですが、現在本市では、ホームページへの掲載や冊子「柳井市の文化財」の発行、文化財所在地における解説板の設置などにより情報発信を行っております。 市教育委員会といたしましては、近年認定された文化財を含め、本市の文化財がホームページ上で閲覧や印刷が容易になる、電子データ化を進めていくことを検討しているところでございます。また、県のオープンデータカタログサイトへの情報提供や活用により、多くの方が市の文化財データを利用する際の利便性につながるような情報発信も行っていきたいと考えております。 そのほか、平成30年の明治150年記念事業を契機として始めた、広報やないでの文化財の周知、歴史講座開催等による紹介を行っており、今後も様々な機会をとらえて市民への文化財の啓発に努めてまいります。 一方で、文化財が観光資源となることも多く、観光担当課と情報共有に努めておりまして、柳井市観光協会主催のウォーキングでは、市民グループが作成しました「柳井お宝マップ」の利用による、文化財を巡る企画が行われておりまして、今後も引き続きしっかりと連携してまいりたいと考えております。 次に、(3)教育現場への展開・活用における課題の有無についてですが、教育基本法や学校教育法では、伝統と文化を尊重し、それらを育んできた我が国と郷土を愛する態度を養うとし、伝統や文化を尊重した教育の大切さを示しております。このことを受けまして、市教育委員会では教育振興基本計画におきまして、郷土を愛する教育の推進を基本方針の一つとして掲げ、歴史、伝統の継承と保護や郷土教材の開発と地域人材による郷土学習を具体的施策として取り組んでおります。特に小学校では、社会科及び総合的な学習の時間において、副読本「ふるさと柳井」や市民グループが作成しました「柳井お宝マップ」等を活用し、児童は柳井の産業や暮らし、文化財や歴史を学んでおります。そして、授業で柳井の文化財や歴史に興味、関心を持った児童の中には、近所の文化財の写真を撮りに行ったり、柳井図書館で柳井の歴史をさらに詳しく調べたりする児童もおります。 また、小学校では社会見学等で茶臼山古墳やしらかべ学遊館を訪れて、実地で学んでおります。その場合には、社会教育指導員等が説明に当たっております。 さらに、国指定の重要無形民俗文化財である阿月神明祭に関連する、阿月子ども神明太鼓や市指定の無形民俗文化財、伊陸南山神社の神楽は、柳井南小学校や伊陸小学校において伝承活動の一環として、地域と連携して取り組んでおります。 また、柳井市民族資料収蔵庫では、市民の皆様から寄贈いただいた生活用具や農機具、漁具、祭祀用具等を保管し、学校の授業等で活用する際に貸出しも行っております。これらの器具や道具は、児童が昔の暮らしを学ぶのにとても効果的な教材ですので、今後もしっかりと活用されるように周知を図りたいと考えております。 最後に、小学生が使用している副読本「ふるさと柳井」ですが、議員がおっしゃいましたように、オールカラー版で市内各地の祭りや行事の写真、古い道具の写真が掲載されております。特に、新庄の長溝を造った岩政次郎右衛門については、漫画で解説されているので、児童にも大変分かりやすいと好評です。 この副読本「ふるさと柳井」は、今年度が改訂の年となっており、より充実した内容となるよう、現在、柳井市小学校社会科副読本編集委員会が、改訂作業を進めているところです。以上でございます。 ○議長(山本達也)  早原議員。 ◆議員(早原秀文) ありがとうございました。 先ほど発言しましたけれども、維持管理では定期的に、市長は月1回と言われたのでしたか、巡回しているということをおっしゃってましたけれども、それにしては、先ほど申し上げたけれども、六面地蔵とかラクウショウの看板、これはもうほとんど判読できないような状態になっている。これは、これでいいというふうに思っておられるのかどうか。私は、とてもそういうものではないだろうと思います。 そして、これは場所によりますけれども、なかなか車も止めるような場所がないところもあります。ですから、例えば六面地蔵であれは、その前にちょっとした空地が今できているわけですけれども、ちょっと所有者の方に御了解いただいて、臨時に駐車場として使わせてもらえないかとか、何かそういうことを地元の方にもお願いをして、ほとんど車でずっと回られる方が多いでしょうから、そういった配慮、便宜も図ってあげなければいけないし、実際にどういうふうに行けばいいのかという案内表示板、特に伊陸南山神社なんていうのは非常に山の中にありますから、なかなか場所が分からないわけです。ちょっと行こうと思っても、私も地元の方に聞きながら行って確認したわけですけれども、やはり、そういった地元の御了解をいただけるのであれば、表示板等も、これは地元の日積でのふるさと勉強会というので作って、六面地蔵なんか作ってますけれども、行政もそういった維持費というか、これは大した金額ではないわけですから、訪れた方がきちっと納得して帰っていただけるような、そういうものにしていく必要があると思いますけれども、その点はいかがでしょうか。 ○議長(山本達也)  教育部長。 ◎教育部長(三浦正明) まず、案内板の表示につきまして、これにつきましては順次、補修なり改修というのを行っていきたいというふうに思ってます。現時点も、定期的に巡視していると申しましたが、これは特に大雨とか台風の後の巡視で行っておりますので、どうしても文化財自体が壊れているか、壊れていないかというところの視点で見ていたというところがございますので、この辺は看板等も含めてしっかり周りを見て、補修していくものは補修していきたいというふうに思っております。 駐車場の件がございましたが、これにつきましては一度現場を見せていただいて、その中で現地、地元の人とも話をしながら協議を進めていきたいというふうに思います。 あと、現地までの案内板ということにつきましても、文化財の設置場所、ある場所によっていろいろ対応が違ってくると思いますが、今言われた六面地蔵であれば、またそこも先の駐車場と一緒で、同じように地元の方といろいろ協議をしながら、どこにどういう案内をしていくかというのは、進めていきたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(山本達也)  早原議員。 ◆議員(早原秀文) ぜひ、こういったものも早急に整備していただくことが、やはり地元に関わらず、市外、県外から来られた方のためにも、そういうことは必要であると思います。 そして、あと周知・告知ですけども、文化財マップというか、ここにあるのは、これは「ふるさと柳井」の中の一番最後のほうの資料として、柳井市の文化財マップというのが、これは小学生向けですけれども、40か所ぐらいマップとして作られている。こういった、いわゆるマップをそれぞれの出張所、公民館、地域で、これは全体のあれですけれども、地域で作るということも必要であるだろうと。 先ほど、教育長もおっしゃいましたように、ここに「柳井市お宝マップ」というのがあります。これは、非常によくできている。これは日積地区編ということで、ちょっと出してみましたけれども、これは、民間の豊笑家倶楽部というのですか、2006年の2月にできた。今から14年前ということになりますけれども。そして、つい最近、令和2年の5月に修正をされたと。地名とか地番、日積で言えば437とか新しくそういう施設も入ってきましたから、そういうことも加筆、修正していただいて。当然この中にも文化財というのは入っていますから、こういったものを公民館に掲載をしておく、あのコーナーにです。これは全て柳井市の全地域に、全部で十七、八枚ありますので、これは非常に活用できるのではないかなと思うわけです。 これも、柳井市のある職員1名の方が、1人で全部書かれたということを聞いています。御本人もそういった趣味というか、関心もあるのでしょうけれども、道から場所、それぞれについて写真付きでいろんな案内をされている。私は、非常にその方の熱意というか、努力に大変敬意を表するわけです。本当にお宝マップというか、お宝職員であるのだなと、ぜひこの方の、昨日の坂ノ井議員ではありませんけれども、処遇についても、きちっと考えてあげていただきたいというふうに思いますけれども。こういったものを各出張所、公民館があるわけですから、こういうところに貼り出して、地域の方はさることながら、市外から来られたという方についても説明をしてあげる。そして、もし場所が分からなければ、出張所長なり職員の方が案内してあげる。そういったことは、ぜひやっていく必要があるだろうと思いますけれども、その点はいかがでしょうか。 ○議長(山本達也)  教育部長。 ◎教育部長(三浦正明) まず、文化財マップにつきましてですが、「ふるさと柳井」の改訂版を今年度予定しています。その中で、地区別にするかどうかというのは、検討していきたいと思います。恐らく、それとは別に地域ごとの文化財マップを作成ということの意味もあろうかと思います。これにつきましては、現時点では、議員さんもおっしゃられたように、柳井のお宝マップ、これが非常にできていると教育委員会のほうでも考えております。これを何とか使えないかというところで、活用していきたいというところで、先ほど言われました豊笑家倶楽部さんのほうに、市として、活用していいかどうか、データ化していいかどうか、という相談を今させていただいております。現時点では、活用に関しては、活用しても大丈夫というような、前向きな発言をいただいておりますので、実際にどういう活用方法をしていくのかというのが決まり次第、また再度、こちらの市民グループさんとはお話をしていって、これを活用する方向で進めていきたいというふうに考えております。 あと1点、公民館、出張所等々の、お宝マップの活用ということで、これが多分、平成17年か18年頃にできたもので、ちょうど私が伊保庄出張所にいた頃に、これが届いた記憶がございます。当時、掲示板等に貼って周知したということもありますが、公民館と学校に配られているというのは聞いておりますので、議員さんが言われましたような活用については、しっかり活用していきたいというふうに思いますし、学校現場においても、一部の学校では、これを自分たちの地域の学習をするのに当たって、まず、このお宝マップを見て、先生がまずこれで学んで、子どもに教えていくという話も聞いてますので、そういった面でもしっかり活用していきたいというふうに思いますので、再度支給された際は、公民館及び学校のほうに周知していきたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(山本達也)  早原議員。 ◆議員(早原秀文) ありがとうございました。 あと、これは私の思いつきであるわけですけれども、文化財というか、一番著名というのは、何といっても茶臼山の大鏡です。これは、この時代では日本最大の鏡だということで、レプリカは茶臼山古墳資料館にありますけれども。例えば、この市役所の1階ロビーに文化財コーナー的なものを設けて、こういったレプリカを置いておくとか、あるいは各地域の52あるそれぞれの、これは写真でもいいし、現物はなかなか展示できないでしょうから、そういった写真を掲載、定期的に地区別に変えていく。そういった、文化財展示コーナーといったものも、市役所1階ロビーに設けたらどうかと。いろいろなものがずっと飾られて、非常に煩雑になっているのだけどれも、やはり外部から来られる方、市内、市外の方にはそれなりにPRできるのではないかなと思います。 これも、一つでぜひ検討していただきたいということと、もう1点は、柳井の文化財というのが、こういった小冊子があります。これは、平成8年3月に作られた。今からもう24年も前です。そしてこれは、それぞれ何回か改訂はされている。最初に作られたのが昭和54年、59年、平成元年、平成8年と改訂された。それ以降、改訂はされてないということです。これ以後はないというふうに聞きました。これは合併前ですから、当然、月性関連のものは載っていません。 平成17年ですか、合併した、その後にこういったものを新しく作ろうと、文化財として、合併したのだから。そういった動きが、その当時、平成18年、19年で出たのか、出てないのか、私は分かりませんけれども。新たに年号も変わった、令和の年にもなった、合併もしたわけですから。そのために、合併特例債というのがある。合併特例債事業に、私は新しく作るというのは、ある意味では最適な事業ではないかと思います。1部がいくらかかるか知りませんけれども。2,000円かかるとしても、1,000部作れば200万です。数百万の費用でできるわけですから、私はこういったものを新たに作って、令和の新しい文化財というのも作って、これをできれば市役所の窓口に来られた方、婚姻届を出された方、あるいは出生届を出された方、転入届を出された方、直接、間接に、この柳井市の人口増に貢献していただく。先ほどの岸井議員のお話ではありませんけれど、ぜひなんとか、人口を増やしていかなければいけない。減らす速度を、少しでも減らさなくてはいけない。そういうためには、婚姻、出産、転入という方、これがなければ、なかなかそういった施策はできない。その一環としても、私はこういったものを来られた方にはお渡しすると、ぜひまた、お時間があるときはちょっと尋ねてみてくださいと言いながらお渡しする。今は、ほとんど出生届にしろ、婚姻届けにしろ、転入届、受け取りましたというだけで終わっている。金魚ちょうちんの1つも差し上げてないわけです。それでは、やはり本当に行政として、ここに入ってきていただいた、新たに生まれてきていただいてありがたいという、その思いをきちっと伝えていくということも、私は大事なんだろうと思います。 そういう意味で、ぜひ合併特例債、まだ5年、もう少し残っているわけです。特例債も、まだあります。何億か残っているわけだから。その特例債を活用して、柳井の文化財と、新たな令和版をぜひ作っていただきたいと思いますけれども、市長、その点いかがでしょうか。 ○議長(山本達也)  市長。 ◎市長(井原健太郎) 大変恐縮ながら、私自身も改めて、今お手元にあるものを、まずは拝見させていただいた後に、私なりの考えを述べさせていただくべきではありますが、その一方で、この間も先般の松島先生が出された、ああいった柳井の偉人伝というか、そういう本が出たり、また、月性関連でも大変多くの方がそれを表されていますし、また、連続講演会のときの書籍についても、地元の顕彰会の方がかなり加わって、その発行に尽力されたということで、いろいろなそういう、出版文化までは言いませんが、地元のそういうものを盛り上げて、多くの市民の方に触れていただきたいと、そういう活動は今も続いているというふうに思っておりますので、そういったことも含めて、まずは、今、議員さんがお示しいただいたものを私自身が手に取って、拝見させていただきたいというふうに思います。 ○議長(山本達也)  早原議員。 ◆議員(早原秀文) 残り少なくなるので、一言だけ申し上げておきます。 いろいろ現在、コロナ禍ということで、いろんな大都会から地方への人口の移動、言えば、密から疎への人口の移動というのも始まろうかと、始まりつつあると、いわゆる、東京も転出超過ではないかという話も現にあるわけです。言わば、こういった、働く場所、学ぶ場所が、リモートでもできる、遠隔でもできるという時代になった。そうなると、やはり地方というのは、ある意味では出番でもあるわけです。都市人口の獲得合戦というのを、どの自治体も知恵と工夫を絞ってくるだろうと、少しでも、この地へ来ていただこうということをやっていく。当然その中で、いろいろな移住者への施策を厚くするということも必要ですけども、地元力というか文化力、これがあるわけですから、これをずっとPRする、アピールするということも、転入者、あるいは出生者の増にでも、私は間接的にもつながるのではないかなと思います。 また、以前申し上げました、平成18年の11月、そこに柳井市民憲章があるわけです。その中の4項目めでしたか、「古人の 知恵の跡 豊かな文化 まっすぐな心 そんな やないを誇りたい」と刻んであるわけですから。私たちは行政も、そして私たちも、この市民憲章を泣かすことのないように、努めていかなければならないんだということを申し上げて、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(山本達也)  以上で、早原議員の一般質問を終わります。 ○議長(山本達也)  午後1時まで休憩といたします。午前11時38分休憩                              午後1時00分再開 ○議長(山本達也)  休憩を閉じて一般質問を続けます。 次の質問者、藤沢議員。〔藤沢宏司登壇〕 ◆議員(藤沢宏司) それでは、通告に従いまして質問をさせていただきます。 最近の柳井市は、国道188号線柳井・平生バイパスの事業化、長年の懸案でありました新明和工業跡地への株式会社トクヤマの進出、そして、日立製作所遊休地への日鉄ドラム株式会社の進出など、明るいニュースもある中ではありますが、旧柳井商業高校跡地の利活用などの課題もあります。 そのような中、市長の任期は、来年の3月26日までとなっています。市長選挙の日程も来年2月21日告示、28日投開票と決定をされました。井原市長におかれましては、引き続き、柳井市政を担われるのかどうか、お聞きをいたします。 2点目は、県道柳井上関線整備についてです。 現在、県道柳井上関線の工事区間は、令和3年度中には市道開作福井線まで工事が完了し、柳井市民球場から八幡住宅団地横を通過し、現在の県道柳井上関線に接続すると聞いています。 これまで、この道路整備に、御尽力いただいた多くの関係者並びに道路用地を提供してくださいました皆様方には感謝を申し上げたいというふうに思います。 そこで、お聞きをいたしますが、この道路整備の全体の進捗状況はどのようになっているのか、お聞かせをください。 次に、市道開作福井線まで開通となれば、現在の県道柳井上関線と分岐する交差点が2カ所できることになります。1カ所は八幡住宅入り口、もう1カ所は前瀬越付近となります。 車を運転される方は、新しい道路が完成すれば当然新しい道路を通行されます。この2つの交差点は危険な交差点となる可能性があります。 また、特に、八幡住宅団地入口の交差点は、近くに柳井南小学校もあり、通学路にもなっています。信号機の設置を含めた安全対策が必要だと思いますが、いかがでしょうか。 次に、新しい道路が完成した区間の旧道、現在の県道は、柳井市に移管されることになると思います。移管に当たっては、側溝や溝蓋、路面の舗装やラインの引き換えなど補修が必要となります。そうしなければ、移管後、すぐに柳井市で補修をしなければならない状態になってしまいます。この道路の補修は県との協議になると思いますが、いかがお考えでしょうか、お聞かせをください。 そして、3点目は、河川の浚渫です。 大雨の際、河川に溜まった土砂や樹木が邪魔をし、本来、流れなければならない水量が減少し、河川の氾濫と大規模な浸水被害等が発生をいたします。以前から、この河川の浚渫については、市民の皆さんが心配され、いろんな箇所で要望がされています。 そこでお聞きをいたしますが、河川の浚渫を行う場合の基準、周期をどのように決めて浚渫を行っているのかをお聞かせください。 以上で、ここでの質問を終わりますが、答弁によりまして再質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。〔藤沢宏司降壇〕 ○議長(山本達也)  市長。〔市長登壇〕 ◎市長(井原健太郎) 藤沢議員の御質問にお答えをいたします。 まず、1点目の私の進退についてのお尋ねでございます。私が今日まで市長職を努めることができているのは、ひとえに藤沢議員をはじめ多くのご縁をいただいた方々のお陰によるものでありまして、そのすべての方々に心から感謝申し上げます。 そうした中、本市は、当面、少なくとも来年までは新型コロナウイルス感染症対策を最優先として、取り組んでいく必要があるものと私は認識をしております。感染拡大を防止しつつ、社会経済活動を両立していく長丁場の対応となりますが、私自身がこれまで培ってきた経験と人の輪を、今こそ、生かしてまいりたいと思います。 さきほど、議員からも御指摘がございましたけれども、本年6月には、株式会社トクヤマ、8月には日鉄ドラム株式会社と、続いて進出協定を締結するなど大型の企業誘致案件が相次いでまとまりました。中でも株式会社トクヤマが、先端技術事業化センターを本市に開設されることは、一企業の立地にとどまらず、今後の地球環境の保護やICTの普及において、本市の企業が大きな役割を果たしていくことを意味しております。 今、自動車産業は大変革期にあると言われております。中でも、地球温暖化問題を背景に、EV革命と呼ばれる電気自動車全盛の時代を迎えようとしております。 本年7月に、アメリカの電気自動車最大手のテスラ社の株価が過去最高値を更新し、株式時価総額がトヨタ自動車を上回りました。一方、トヨタ自動車は2020年代の前半には電気自動車を10車種以上とする計画を発表しております。 株式会社トクヤマは、本市で研究・生産し、量産する窒化ケイ素を、こうした電気自動車などのパワー半導体向けに供給する計画であり、世界規模のダイナミズムを私たちは間近に感じることができるということになります。 今後は、この度の企業誘致を人口の定住や地元企業との結び付き、さらなる企業の集積、また、金魚ちょうちん祭りなどの地域文化の振興も含めて、いかにして地域の活性化に結び付けていくのかが問われていると思います。 そこで、私は進出をいただいた企業の皆様とこれまで培ってきた信頼関係を、これからも最大限に生かしてまいりたいと思います。 また、藤沢議員が議長をお務めの際には、何度も各省への要望活動に御協力、御同行いただきましたが、国道188号柳井・平生バイパスの新規事業化が本年4月に決定いたしました。 長期間を要する道路事業には推進活動の継続、人との関係の積み重ねが重要であることは、議員も感じておられるかと存じます。 国・県との連携体制をさらに強固にし、早期の完成のために、私に引き続きできることは、あるのではないかと考えております。 さらに、日本が本格的な人口減少局面を迎え、自然災害が頻発する中、コンパクトで利便性が高い魅力的な市街地の形成のために、立地適正化計画の策定などを進めております。 同時に地域の夢プランやスクールコミュニティなどの市民参加による取組を継続し、それらは一定の成果を生んでまいりました。 このように多くの方々の御協力をいただく中で、地道に取り組んできたものが、今、まさに、花開いている、大きな成果として生まれている状況の中で、まちづくりの継続性と、今のこの勢いをさらに加速、倍速させるためにも、私は来年2月の市長選挙に挑戦していくことを、この度、決意いたしました。 来年、令和3年、2021年に生誕150年を迎える本市ゆかりの明治の文豪、国木田独歩は、随筆『武蔵野』において、野原や林が入り交じっている自然と人々の生活が密接している武蔵野の魅力を語り、その散策をすすめました。 作家の高橋源一郎さんは、独歩の武蔵野の原風景は、独歩が多感な時期を過ごした柳井、平生、田布施、この地域にあったのではないかとされました。 平成30年6月に柳井人づくりアカデミーで講師を務めていただいた現上智大学の木村洋准教授は、「柳井の風景には、幸福感が漂っていて、独歩が柳井周辺の見聞に執着した理由がよく分かった」と本市の印象を述べられています。 瀬戸内海はもちろんのこと、全域に田園風景が広がり、川、山、林や原っぱ、この原風景を大切に守りながら、市民の力、コミュニティの力で支え合う中で、私たちはより成熟した都市として何に投資をしていくのか、このことをコロナ後、ポストコロナを見据えつつ、今後、市民の皆様へ提示し、それを推し進めていくことが私の使命であると考えております。 なお、独歩は、日記『欺かざるの記』において、「真面目とはシンセリティの意なり」と記しました。シンセリティ、率直、真摯、至誠、私はこのシンセリティを体現して、これからの政治生命を全うしてまいることをお誓いし、また、藤沢議員におかれましては、倍旧の御指導を賜りますよう、お願い申し上げまして議員へのお答えといたします。 2点目の県道柳井上関線整備について、3点目の河川の浚渫につきましては、関係参与によりまして、お答えをいたします。〔市長降壇〕 ○議長(山本達也)  建設部長。 ◎建設部長(重村仁志) 続きまして、2番目の県道柳井上関線整備についてお答えします。 まず、(1)の全体の進捗状況についてですが、県道柳井上関線伊保庄バイパスは、平成11年に事業に着手され、市内南浜から伊保庄空下地区までの間は工事が完了し、供用されております。 現在は、空上地区の切土、盛土、舗装工事等を行うとともに、岡河内地区においても河川の付け替えや盛土工事が実施されているところです。 本年6月30日山口県東部高速交通体系整備促進協議会として、道路要望を行った際には、村岡県知事より「県道柳井上関線伊保庄バイパスについては、現在、残る3.2㎞のうち、通学路の安全確保や救急活動の迅速化につながる北側の2㎞の区間について、来年度中の供用を目指して、工事を精力的に進めるところであり、引き続き、全線の早期完成に向け事業を推進してまいります」との回答をいただいております。 八幡住宅団地入口の市道開作福井線までの区間が来年度中に供用されれば、部分的ではありますが、現県道のバイパス機能を有することになり、現県道が被災した際の代替ルートの確保や走行時間の短縮、通学している子どもたちの安全の確保につながるものと考えております。 次に、(2)の現県道柳井上関線との交差点、八幡住宅団地入口、前瀬越2カ所の信号機設置を含めた安全対策についてでございますが、部分供用開始にあたり、交差点の改良や信号機、横断歩道の設置などの安全対策について、事業主体である柳井土木建築事務所や公安委員会と十分な調整を図り、地域の皆様が安全に利用できるよう努めてまいりたいと考えております。 続きまして、(3)の現在の県道の補修につきましては、部分供用開始にあたり、現道区間のうち、伊保庄黒島下から伊保庄小野下の県道伊保庄平生線の交差点までの区間については、県道から市道へと移管される予定で柳井土木建築事務所と市において、その協議を進めているところです。 側溝、溝蓋、舗装やライン等の交通安全施設など、十分に補修工事を行っていただき、市道として譲り受けることとしたいと考えております。 続きまして、大きな3番の河川の浚渫についてでございます。 まず、(1)の河川の浚渫の基準や周期はどのようにして決めて、浚渫を行っているのかについて御答弁を申し上げます。 浚渫を行う場合の基準や周期については、法令上の基準等もなく、これまで河川管理者として定めたものはありませんが、職員による河川パトロールや地域の皆様からの報告、要望により土砂の堆積状況、周辺の土地利用などを勘案し、優先して対応すべき河川から順次、浚渫を行っております。 しかしながら、近年、高齢化などにより地元で河川の清掃を行う地区も少なくなり浚渫の要望も増え、十分な対応が難しい状況になってきております。 こうした中、地方公共団体が単独事業として実施する河川等の浚渫を国が支援するため、令和2年度に創設されました緊急浚渫推進事業を活用し、今後は、準用河川の土砂取り除きや樹木の伐採を計画的、集中的に行っていく予定です。 今年度は、過去の浚渫実績や河川パトロール等から柳井市緊急浚渫推進事業計画を策定し、9月補正予算へ計上させていただいておりますが、河川の測量及び堆積土砂量の調査を行い、堆積状況や地元からの要望を考慮し、令和6年度までの5か年で河川の浚渫を計画的に行っていく予定でございます。 以上でございます。 ○議長(山本達也)  藤沢議員。 ◆議員(藤沢宏司) ありがとうございました。再質問ということで、まず、県道柳井上関線からいきたいというふうに思います。 建設部長さんのお話では、3.2㎞のうち2㎞は令和2年度ということで、八幡住宅まで行くということなんですが、残りこれでいくと1.2㎞という部分になるのですが、その辺については、これは県の事業ですから、分からないと言われればそうなんですが、聞いておられる状況なり情報があればお聞かせをいただければと思います。 ○議長(山本達也)  建設部長。 ◎建設部長(重村仁志) 今、残りの向田から阿月バイパスまでの区間につきましては、現在、地元との合意形成を図るため、阿月方面への測量及び修正設計を県のほうでしていただいております。また、未買収地の用地取得も進めておられるというふうに聞いております。 今後の全線開通の見通しについてでございますが、山口県からは、未買収地があるため、現時点ではお示しすることはできないとのことですが、早期完成に向け精力的に整備を進めるということでございます。 以上でございます。 ○議長(山本達也)  藤沢議員。 ◆議員(藤沢宏司) はい、分かりました。 県がやられることですので、いろんなお手伝いも、恐らく市のほうにもあるんだろうというふうに思いますので、協力できるところは協力して、やはり一日も早い道路なりというものは造ることがいいことだろうというふうに思いますので、その辺は、また、御尽力いただければと思います。 あと2番目の交差点については、県土木と公安委員会との今後の協議によってということになるというふうに、お話がありました。ぜひ、協議をしていただいて、いい方向になればというふうに思いますが、これ、この間、お話しをしたときに言ってはなかったかというふうに思いますが、実は、新しく県道ができる部分、そこも実は市道なり、いろんな道路と交わる部分があると思うんですよね。 その辺についても、恐らく、安全対策等は協議をしてされるんだろうと思いますが、万が一その辺もできた後もひょっとすれば出たりすることもあるんだろうというふうに思いますが、そういう場合は、どういうふうに御協議をさせていただければいいのかなと思うんですが、お答えできればと思います。 ○議長(山本達也)  建設部長。 ◎建設部長(重村仁志) 先ほどの御質問以外に、バイパスと市道開作福井線の交差点、それからバイパスへの取付け道路、こういったところも交差点ができると思うのですけれども、安全対策につきましては、柳井土木建築事務所や公安委員会と十分調整を図りまして、皆様が安全に利用できるよう努めてまいりたいと考えておりますし、供用開始後の安全対策におきましても、同様に努めたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(山本達也)  藤沢議員。 ◆議員(藤沢宏司) それもよろしくお願いします。 それと、道路ができれば現道が市に移管をされるということなのですが、お話ではいろいろ協議をして、安全対策を進めていくということなのですが、なかなか新しい道路も造っていただいて、移管される道路についてもまた補修をということで、度重なるお願いをするということは、非常に申し訳ないなという気持ちがあるのですが、ただまあ柳井市としても十分でなかったら、先ほども述べたように、すぐまた補修をするということになります。過去にも、実は、私の家の前も県道だったのが市道に移管されたということで、この路線についても、以前、一般質問でも同じように、ちゃんと補修をして移管をしていただくようにというお話をさせていただいたのですが、まあ交渉ごとなので、どこまでやれるかというのは難しいのかも知れませんけど、ねばりにねばって100%に近いような形で、120%ぐらいの形でしていただければと思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(山本達也)  建設部長。 ◎建設部長(重村仁志) 現地をしっかりと確認をしまして、必要な補修等の要望は、柳井土木事務所のほうに要望は、しっかり行っていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(山本達也)  藤沢議員。 ◆議員(藤沢宏司) ぜひ、よろしくお願いをいたします。 道路も、国の道路があり、県の道路があり、市の道路がありということで、言い方は悪いのですが、3つの行政が管理をしているということなのですが、我々と言いますか、そこに住んでらっしゃる方からすれば、県道だろうと国道だろうと市道だろうと、同じ道路ということでありますので、この辺は、私どももそのことはしっかり受け止めなければいけないのですが、やはり、そこに住んでおられる方については、どこも道路ですので、そのことをしっかり再確認をして、要望には応えていただけるように努力をしていってほしいと思いますし、また、私どもも努力をしていきたいというふうに思いますので。 それと、河川の浚渫なのですが、先ほど、基準は法令等にはないということで、パトロールとか要望なんかを受けて浚渫をするということなのですが、そういう意味ではあれですか、要望が、陳情書とかそういうものがたくさん出たほうがやってもらいやすいということなんですかね。 ○議長(山本達也)  建設部長。 ◎建設部長(重村仁志) 市のほうでも河川のパトロールはしておりますが、見落とし等もございますので、そういったところにつきましては、要望していただければというふうに思っております。 河川の浚渫の優先順位としましては、市の職員のほうで現地を確認して、優先順位をつけて浚渫を行っていくということになりますので、要望書をたくさん出したからといって早まるとか、そういう基準では考えておりません。 この緊急浚渫推進事業におきましては、計画的に職員のほうで河川をパトロール、また要望をお聞きして、その土砂の堆積状況等、そういったものを見ながら、計画的に進めていくようにしております。 以上でございます。 ○議長(山本達也)  藤沢議員。 ◆議員(藤沢宏司) 浚渫は、パトロールをしながら、要望を出したほうがという、それは関係無しに状況を見てということでしたが、パトロールをするのに忘れてもらいたくないと、ちゃんと確認をしてもらいたいという意味では、やはり、そういう要望を出したほうがいいというふうに、今、受け止めたのですが、それも何かちょっと管理をされるほう側からすると何かおかしいようなという感じもするのですが、要望が無くてもちゃんとやはりパトロールはパトロールとして、していただいてというのが正しいのではないかなと思うのですが、私が間違っていますかね。 ○議長(山本達也)  建設部長。 ◎建設部長(重村仁志) 失礼しました。パトロールはパトロールでいたします。 以上です。 ○議長(山本達也)  藤沢議員。 ◆議員(藤沢宏司) すみません、意地悪でした。いずれにしても要望が出るということは、みんなが不安視をされているということですので、できればそんなことのないように、やはり、適切にしていただきたいなというふうに思います。 それで、先ほど緊急浚渫推進事業ですかね、これ実は、令和2年から6年度ということで、5年間ということで、全国で4,900億円とか事業費がついておるみたいなのですが、これ今から、今回、調査費をつけておられて、優先順位をつけてやっていかれるということなのでしょうが、5年の間に全部浚渫をしてしまうのですか。 また、新たに5年もすれば、最初にしたところがまた浚渫をしなければならないという状況になると思うのですよ。そのときは、大体、同じぐらいにすれば、大体、同じぐらいにまた土が溜まってくるということになると思うのですよね。 その時は予算が、例えば1年間に5カ所ぐらいやれば、5年後か6年後に、また、5カ所か6カ所同時にやらなければならないと。そうなると、お金が、今、大体、200万とか300万ぐらいしか河川の浚渫費というのは、毎年予算ついてないと思うのですが、それがたくさんいってしまうと、たくさん必要になってしまうということは、出てくるような私は感じがしております。 そうなったときに、その時はお金がないからしないというのでは実は困る訳でして、この事業がなくなった後も、やはり適切にこれは必要だということになれば、1年に2カ所と言わず、5カ所も6カ所もやるようなことが、市民の安心安全なまちづくりには必要だというふうに思うのですが、その辺については、どういうふうにお考え持っていらっしゃるのかお聞かせをください。 ○議長(山本達也)  建設部長。 ◎建設部長(重村仁志) 先ほど、柳井市緊急浚渫推進事業でございますが、事業の終了後におきましても、河川の氾濫から住民を守るために、河川パトロールにて土砂の堆積状況を確認するとともに、地域の皆様からの要望等も考慮しまして、可能な限り計画的に実施できるよう予算を確保してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(山本達也)  藤沢議員。 ◆議員(藤沢宏司) それって、すみません、5年以内の話じゃないのですか。5年以後もそういうふうに、ということでよろしいのですか。 ○議長(山本達也)  建設部長。 ◎建設部長(重村仁志) この河川の浚渫推進事業は、実施計画にも上げておりまして、5年後も継続的に浚渫のほうは、計画的に行っていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(山本達也)  藤沢議員。 ◆議員(藤沢宏司) では、上限を作らないように必要に応じてやっていただくようにお願いをいたしたいというふうに思います。 それと、今日、経済部長さんにもお越しをいただいたのですが、河川と言いますか用水路等も含めて、いろんな意味で管理が行き届かなくなっているような河川もあるんだろうというふうに思います。 そういう部分で、そういうところについては、建設部サイドは、今、言われましたけど、経済部サイドであれば、どういうふうにしていけばいいのか、お聞かせをいただければというふうに思います。 ○議長(山本達也)  経済部長。 ◎経済部長(徳武伸幸) 今のお尋ねにつきましては、概ね青線また農業用水路という形だろうといふうに思いますが、青線の管理につきましては、青線自体が市内全域にわたり、大変多くございますので、基本、浚渫を含め、地元の方にお願いをしているのが原則でございます。 このため、先ほど来、話がありましたような浚渫に対してとか、そういったものに対して基準とか周期について持っているものはございませんけれども、ただ、昨今、議員もおっしゃるとおり、維持管理に関係する従事される方、そういった皆さんが大変高齢化が進んできた、だから自分たちだけではできないというような、人力だけでの浚渫等の実施が困難な状況というのもお聞きをしております。 これはもう青線についても、用途区域内とか、用途区域外とか、いろんな状況によって違うところは違うのですが、実際、重機とかダンプ、トラック等を活用する場合とか含め、予算の範囲内でございますが、また、一定の条件は付きますけれども、原材料支給というような制度もございますので、ぜひ、そういったところはございますが、まず、必ずできるとは私どもも申し上げることはできないですが、なるべくできるような方法をお互いが考えていきたいというふうに思いますので、ぜひ、そういった案件ございましたら、御相談をいただけましたらありがたく思いますので、よろしくお願いいたします。 引き続き、地元の方の御協力をいただきながら、青線の管理、維持をしてまいりたいというふうに思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(山本達也)  藤沢議員。 ◆議員(藤沢宏司) まあ、いろいろ大変なのですが、相談に行かれたときには、丁寧に、いろんな意味で実施できるよう御協力をいただければというふうに思います。 最後に、市長さんの今後も柳井市政を担われるのだということで、引き続き、また挑戦をされるということを、お聞きをいたしました。縷々思いのほかがあるんだろうというふうに思いますし、私の後にもいろんな方がそういう質問をされることもありますので、また、そのときに、私が言ったらまずいですね。また、いろんな思いがあれば述べていただければというふうに思います。 私からは、市長さんに言わせていただくことは、いろんな意味で今後も市長さんとは前向きな議論が、引き続き、行えることを願っております。 そのことを申し上げて私の一般質問を終了させていただきます。 どうもありがとうございました。 ○議長(山本達也)  以上で藤沢議員の一般質問を終わります。 ○議長(山本達也)  2時5分まで休憩といたします。午後1時36分休憩                              午後2時05分再開 ○副議長(篠脇丈毅)  休憩を閉じて、一般質問を続けます。 これより、地方自治法第106条第1項の規定により、副議長の篠脇が議長の職務を行います。 それでは、一般質問を続けます。 次の質問者、君国議員。〔君国泰照登壇〕 ◆議員(君国泰照) 先ほど、全てのことをおっしゃいましたので、もう、この際私のほうから、あえて言うことはございません。 皆さん御存知のように、28日に、もう、こういうふうな新聞がどんどん出ておりました。安倍首相の辞任の表明であります。しかし、その後が問題であります。安倍首相の辞任表明に、国民のみならず、世界中にこのニュースが駆け巡りました。安倍首相の連日連夜の激務や、ありとあらゆる諸問題に直面しながらも、歴代最長の在任期間、7年8か月は、山口県民として誇りとするところであります。しかし、野党の1強政治、マスコミのニュース、報道や各新聞、各週刊誌共々に、負の遺産として手厳しいニュースが伝わってまいります。安倍首相は、国民の皆様に心よりお詫びを申し上げますと謝罪を述べられておるわけであります。 今、国会の野党間では、ポスト安倍の、どんぐりの背比べが始まっておりますが、安倍首相には、健康に十分留意され、再度日本のために捲土重来で頑張っていただきたいと存じますが、柳井市長におかれましては、ねぎらいやお言葉がございましたらお聞かせを願いたいと思うわけであります。 そこで、本題でございます。この30年間の経験の中で、やはり一般質問というのは、1つ、2つ、3つぐらいやっておかないといけないな、1本に的を絞ってきますと、全て御破算になりまして、もう後が言うことがなくなるわけでありますので、これは忠告でございます。 私は私で、本題でありますが、柳井市長の去就についてであります。市長におかれましては、新型コロナの対応や、柳井市政の運営につきましては、休む間もなく全身全霊で取り組んでおられます。この間、市長就任以来、3期12年のマニフェストを作成され、市民の負託に応えるべく、市民の幸せと、青少年の育成や、夢や希望を与えられました。その間、山あり谷ありで、図書館建設賛成反対の苦渋の選択等の連続であったと拝察をいたします。 今、永田町においては、この3名のポスト安倍の動きがありますが、柳井市においては、2月28日に投開票を決められて、一昨日に、これが載っていたわけであります。 柳井市のポストは、井原健太郎か、はたまた新人の下村太郎かと、評価を二分するところであります。 そこで、現市長の第1期、第2期、第3期の「起」・「承」・「転」、いろいろとやってこられまして、1期は、ちょっとこれは銭にならないかな、2期目はまあまあかな、3期目ようやく地に着いたことで企業誘致、いろいろもろもろもできだしたな。その「結」となる、結びとなる総仕上げ、去就についてお尋ねをしたいわけでありますが、先ほども市長のほうから、いろいろと意見を述べられて、なるほど、ああいうこともあった、こういうこともあった、ようやく次第に実力をつけて、いろいろなものが目につくようになったわけであります。 また、企業誘致にしましても、企業のほうから日鉄ドラム、これは藤井社長の談話でありますが、「何度も来社され、誘致にかけた市長の熱意が進出につながっていた」という言葉があったわけであります。これは、我々が産業経済常任委員会で、いつも企業誘致の方法をいろいろと模索して言ってきました。やはり、企業誘致をするのは、やっぱりトップの姿勢なんよ、トップが一生懸命やる、その熱意にほだされていくことが多いということを、何度も聞いたわけであります。市長も、1期のときには、なかなかつてがなかったわけでありますが、やはりこれも2期、3期とやるにつれて、人脈というのもできるようになったわけでありますが、やはり、前回、人生一路という歌を述べさせてもらったわけでありますが、やはり、胸に入れたこの根性を、決めたこの道を、やはりまっすぐ行くんだ、明日にかけよう人生一路というのがあります。そして、花は苦労の風に咲け、市長はよく勉強されまして、こういうようなことでも、いろいろパソコンやら調べてやっていらっしゃいます。やはり、いろんな苦労も、自然とおのずからと風に聞いてほしい、そのやったことが、やはり風とともに花が咲いてくるんよ、そういう言葉を言われたわけであります。やはり、3期12年という、この重みというのがあるわけでありますが、いろいろとその中にも失敗談とか成功例もあろうかと思います。やはり、こういうふうな中で、非常に厳しい混迷した中で、今から連れて行く、今からは、若い人に任すか、そして、老練の、──老練言うても若いのは若いのだが──3期もやられた方に任せていくか、やはりこういうふうなことは、船を中流で馬を乗り換えることなく、危機を乗り切る、そういうことになろうかと思いますが、皆様の御判断もいろいろあろうかと思います。 そこで、1点お尋ねしたいと思いますが、本日も、多くのギャラリーの方がいらっしゃいますが、やはり避けて通れない問題があります。やはりこれは、図書館建設の問題で、やはり、反対派、賛成派がいらっしゃるわけでありますが、私は、まちづくりの観点から、40年前に商店街から送り出してもらったときには、商店街をつくって駅前を活性化して、にぎわいのある町をつくってくれというその願いで、私は選出されたわけでありますが、この40年間、なかなか実を結ぶことがなかったわけでありますが、今からは、そういうふうに柳井のシンボルとして、丘の上に平和の都市、そして公園がある、いろんな人が集う、そういうふうな文化を共有するまちづくりということを願っておりましたが、やはり、そのためには、賛成派、また、特に反対派の方の意見をしっかり尊重させて聞いていくということでございました。ぜひ市長としても、そういうふうなことで、反対派の方にも十分に意見を聞かれたか、そういうことであれば、我々ももろ手を挙げて賛成をしたいと思いますが、その点をお尋ねをしたいと思います。〔君国泰照降壇〕 ○副議長(篠脇丈毅)  市長。〔市長登壇〕 ◎市長(井原健太郎) 君国議員の御質問にお答えをいたします。 まず、このたび御退任される安倍総理に対しましては、これは多くの方々と同じ思いでありまして、とにかく今は、ゆっくりとお体を休めていただきたいというふうに思います。その上で、一国のリーダーとして、想像を絶する激務の中で、孤独の中での7年8か月、その御労苦を思うとき、ただただ頭が下がる思いでございます。 それでは、私の去就についての御質問にお答えをいたします。 この点につきましては、既に、先ほど藤沢議員の御質問にお答えをいたしておりますけれども、改めて私の思い、覚悟のほどを述べさせていただきたいと存じますので、何とぞよろしくお願いをいたします。 私は、平成21年3月27日に、34歳、当時、全国で2番目に若い市長として就任いたしました。以降、3期、今日まで11年と5か月の間、多くの議員の方々から見ると、若輩者のこの私が、市長職を務めることができているのは、ひとえに君国議員をはじめ、市議会議員の方々の深い御理解と、市民の皆様の温かい御支援、御協力、また、歴代の幹部をはじめ、市職員の働きなど、多くの御縁を頂いた方々のおかげによるものでございまして、その全ての方々に、心から感謝申し上げます。 この感謝の思いを胸に、来年3月26日の現任期の終了まで、市長職に邁進してまいりたいと思っております。 振り返ってみますと、私は、平成18年7月に、市内に居を移しております。以来、市民として14年間、多くの出会いがあり、また、様々な経験をし、それを糧として歩んでまいりました。中でも私が政治家を目指した原点は、小学6年生のときの国語の教科書で、足尾銅山鉱毒事件の田中正造代議士について学んだ経験ということになりますが、柳井市の政治家としての私の原点は、平成19年4月の県議会議員選挙への挑戦にございます。結果は厳しいものでありましたけれども、それに先立つこと、前年平成18年の夏以降、これは今でも鮮明に記憶をしておりますが、日積の岩国境、山間部から始めて、半島部、島しょ部、平野部、そして町中へと市内をくまなく歩き、1軒1軒お尋ねし、多くの市民の皆様の声をお聞きし、ある意味よそ者の私に対し、厳しいお声やありがたい知恵を授けていただき、私を鍛えていただいた、そのことに私の地方政治家としての原点があると考えてまいりました。各地区、地域に特性があり、環境や状況は異なっており、老若男女、市民お一人お一人の日々の生活がある中で、共に支え合っておられるという、今も変わらない基本的な認識が、このとき定まったのでございます。政治はそれを陰に陽に支え、課題を解決していく、そうした積み重ねの中で、今日の一日もあると思うとき、私は、当時も今も感謝の熱情が湧き上がってまいるわけでございます。 私は、市民の当事者意識や自立と自律といった住民自治、市民の主体性、自主性が涵養されていく素地の上に、地方自治は成り立ち得ると考えてまいりましたが、あのときの各地区での市民のお顔、頂いたお言葉、お話が、市民の中へ、市民とともに、市民のために、公平、公正、透明な市政、将来にわたって市民のためになるかなど、政治家としての市長、行政官としての市長、その両面において、全ての行動の指針となってまいりました。同時に、頑張る市民を応援する、全ては人づくりからとして、子育て、教育環境に特に注力していく、市民と協働して、協力して働いて幸せをつくるなど、お示ししてきたローカルマニフェストでの施策につながってまいりました。 改めて、今、この場に立ち、あのときに感じた謙虚な気持ちを含めて、私は忘れていまいか、もし忘れているとしたら、私には引き続いて市長職を担うべく、市民の皆様にお訴えやお願いをさせていただく資格はないものと強く自覚しております。 そうした中、半年以上残る与えられた任期を全うしていくにおいて、私は、本市は今後とも、当面新型コロナウイルス感染症対策を最優先として取り組む必要があると考えております。コロナ対策については、感染拡大を防止しつつ、社会経済活動を両立していく長丁場の対応となりますが、本市がこの長丁場を乗り越えていくために、私自身がこれまでに培ってきた経験と知識、さらには人の和を、今こそ生かすことができるのではないかと、私は感じております。 また、コロナ対応と同時に、今できること、すべきことは、引き続いて取り組んでいかなければなりません。このたびの企業誘致、先ほどの議員のお話をお聞きしておりますと、何度もこの議場も含めて、議員の方々から厳しい御指摘、御指導を頂いたからこそ、私も粘り強く取り組むことができたという意味では、感謝しかございません。この誘致企業が、今後、本格的に事業を開始していく中で、人口の定住や地元企業との結びつき、さらなる企業の集積、国や県との密接な連携による柳井・平生バイパスの早期完成とストック効果の発揮、また、金魚ちょうちん祭りなどの地域文化の振興も含めて、企業誘致を確実に、これは一過性ではなく、地域の活性化に結び付けていく必要がございます。 さらに、日本全体が本格的な人口減少局面を迎え、自然災害が頻発する中、柳井商業高等学校跡地を中心とした文教ゾーンの防災面での充実も含め、コンパクトで利便性が高い、かつ本市ならではの魅力的な市街地の形成を進めていくとしております。 そのための、一定の市街地に居住や都市機能を誘導すべく、立地適正化計画の策定を進めておりますが、まだまだその取組の途次にございます。同時に、地域の夢プランや、スクールコミュニティ構想の取組を通した、市民参加による地域づくりを継続してまいりました。「みんなの家」をコンセプトに構想された伊陸小学校と伊陸公民館出張所との複合教育施設が、このたび9月1日に供用開始されましたけれども、こうした拠点を順次、各地区に整備してまいりました。 来月10月1日からは、周辺部と中心部を結ぶ、持続可能な生活交通の確保施策として、大畠地区で予約制乗合タクシーの運行を開始いたします。今後とも、こうした取組をさらに他地区へも広げていく必要があると考えております。 こうしたまちづくりの継続性と、今のこの勢いをさらに加速、倍速させるためにも、私は挑戦していくことを、この度決意いたしましたが、これまでと同様に、いばらの道を歩む覚悟で、誠実に粘り強く、地道が一番の近道の思いで、初志を貫徹してまいりたいと思います。 そのために、年明けには、今までの4年間の総括と、新たなローカル・マニフェストを、市民の皆様に提示してまいりたいと考えております。 さて、現在、大人気のテレビドラマの中で、主人公が、「大事なのは感謝と恩返しだ、その2つを忘れた未来は、ただの独りよがりの絵空事だ」と、「これまでの出会いと出来事に感謝をし、その恩返しをするつもりで仕事をする。そうすれば、明るい未来が拓けるはずだ」と述べる場面がございました。市民との出会い、企業との出会い、職員との出会い、そして君国議員を始め、議員の皆様との出会い、その全ての出会いに一層感謝し、まずは、残された任期を全うした上で、その後の挑戦、その先において、倍返しならぬ、その恩返しをお誓い申し上げ、私の進退についての御質問へのお答えとさせていただきたいと思います。 なお、先ほど御質問で、複合図書館についての考え方を尋ねる御質問を頂きました。ちょっと、事前の通告にはないものであり、また、最終日に他の議員さんが、この同じ趣旨の御質問をされております。 また、昨日、事前にないものを私がお答えしたことも、お叱りを受けているという部分もありまして、どこまで申し上げることが許されるのかという思いがありますが、私としては、市民を二分する、この世論を二分するのではなくて、できる限り多くの市民の方々に御納得いただける、共感いただけるような、そういう形を目指していくということは、はっきりと申し上げたいというふうに思います。以上でございます。〔市長降壇〕 ○副議長(篠脇丈毅)  君国議員。 ◆議員(君国泰照) どうもありがとうございました。市長の久しぶりに本音と申しましょうか、ずっと1期、2期、3期やってこられたこと、また、それより前の県議会議員のこと、思い返しますと、私どもは商店街は違う方を推しました。そのときに、今度は商店街がちょっと売上げが悪いからと言うので、商店街の連合会長等が市長のところに行きまして、市長になったときにはついちょらんじゃったの、片一方のほうに応援したのう、ほれじゃがなかなか難しいのうと言いながら、市長にお出会いをいたしました。そのときに、返ってきた言葉が、わしらと思うちょったのとはちょっと違うで、今までじゃったら、こんとなのは、選挙で応援しもせんやつに、誰が予算つけるかというのが、いや、分かりました、商店街の皆さんの苦しみもよく分かりました。そういうことで、恨みをまた感謝に変えていただいたときに、私は、この人間はちょいと違うなと、私もいつもおじいちゃんから受ける言葉が、「人間というのは、恨みが感謝に変わったときに、初めて人間として成長するんよ、だから、恨み恨みじゃなくて、その恨みを、全てを感謝に変えることよ」という話をいつも聞くわけであります。そういうふうに、今度は市長の今、熱き思いを、ぜひ私もまちづくりをずっと産業経済常任委員会1本でやってまいりましたが、絶えず、商店街のこと、そればっかりでございましたが、商店街の発展のためには、市民の所得や、皆さんが幸せでないと、買い物にきてくれないよ、ただ店、店、店だったら、個人個人で、個人のエゴをむき出しにしたのでは町が発展がないよ、やはり市長のおっしゃるように、市民の幸せを願う、そして、やはり我々も、そういうふうに市に皆お願いするのではなくて、やはりお互いに、自分が傷ついたときには助け合うこと、そしてまた、共助で一生懸命皆さんでグループになってやろう、みんなでやろうじゃないかいうこと、どうしてもそれができない場合は、公助というのがあるのですよ、そういうなことで、やっぱりそういうな市民の協力、自助、それがないと物事が進みませんし、今度の候補の方の一人も、やはり今からのまちづくりというのは、トップには、コロナの壊滅でもあるが、自助が必要ですよ、公助は大切ですよ、共助もいるんですよ、そうしたときから、日本のまちづくりの基本ができるんですよということをおっしゃっていましたが、やはり、そのとおりでございます。ぜひ、市長も一生懸命、正々堂々と頑張っていただきまして、また、相手の候補の方も、一生懸命にやられると思います。やはり、私の気持ちとしては、そういうふうに私の昔からの思いをはせる、そういうな方には、投票をぜひしたいように思うわけであります。 私も、この1年と2か月でこの議場を去るわけでありますが、やはり何とかしてその思いを成し遂げる市長に投票したいな、そういうふうな思いであります。 両者の方、二人方もよく知っているわけでありますが、片一方ばっかり褒めるわけにはいきませんが、市長は市長として、ぜひ、頑張っていただいて、私どもの願いというのをぜひ聞き届けていただきたいように思いまして、私のつたない一般質問でございましたが、終わらさせていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(篠脇丈毅)  以上で、君国議員の一般質問を終わります。 ○副議長(篠脇丈毅)  2時55分まで休憩といたします。午後2時33分休憩                              午後2時55分再開 ○副議長(篠脇丈毅)  休憩を閉じて、一般質問を続けます。  次の質問者、田中議員。〔田中晴美登壇〕 ◆議員(田中晴美) 今から、四、五日前から笠佐島を中心に、大きなイルカが遊びに来ております。大島大橋やら灯台を回って、中電のほうまで行っていると思うのですが、町では、あっちに出た、こっちに出たといって大変にぎわっております。鑑賞するのは、ただでございますが、わき見をしないように、ぜひ探していただきたいなと思います。 それでは、質問に入らせていただきます。 今年初めから、コロナ禍のせいで、大変な社会経済、社会生活というものを経験せざるを得ない状態になったと思います。社会経済においては、一気に地域の経済が疲弊をした。収入が減り、雇用がなくなり、今も、倒産が続いております。社会生活においては、人と話をするのなら2m以上離れれ、大きな声を出してはいけない。人を集めてはいけない。集まったところに行ってはいけない。外に出てはいけない。何とも厳しい、人々の生き方を否定するような、自粛規制が行われたわけでございます。 若い方々にとっては、初めての社会経済、収入がなくなったり、雇用がなくなったり、倒産する。この先どうなるのだろうという、大変不安な気持ちでいらっしゃると思うのですが、今から50年、60年そして、戦前、戦後に昭和の貧しい時代、苦しい時代という、大変厳しい本当に食べるものもなく、収入も少ない時代がありました。 それらをしっかりと生き抜いてこられた方々が、現在でいう、高齢者と呼ばれる方々でございます。今、コロナウイルスという見えない敵が相手だけに、過剰なる防衛をしなければならないというのは、よく分かっております。 最近では、特にコロナウイルスより、もっと怖いウイルスが出始めとる。それは、何のウイルスかと申しますと、テレビウイルスと言われております。全国のテレビ局が、毎日のように感染者の数を発表します。そして、年間のトータルの大きな数字を、何かしら自慢げに発表します。死者も発表する、重症者も発表する、毎日のように、国民に恐怖を押し付けている、大変怖いウイルスでございます。国民の皆さんも、見なければいいのだけれど、何かしら、ついつい怖いもの見たさで見てしまう。それが、テレビ局の視聴率を上げる狙いであるという話もあります。 インフルエンザで感染しておるときには、テレビ局は一切報道しない。それはなぜか、インフルエンザでは、視聴率はぜんぜん稼げないということでございます。こうした時代において、コロナウイルスの性質も、徐々に解明されて、近い将来、間違いなしにワクチンが開発をされると、期待するところであるわけでございます。 こうしたなかにおいて、行政は何を考え、そして、何を行動し始めなければならないのであろうかということが、今日の質問であるわけでございます。 私の考えは、一気に疲弊した柳井市の経済を、いかに早く復活をさすか、そして、社会生活を元のように、手を取り合って、目を見つめ合って、大きな声で話し合う、そうした生き方に取り戻すか。これらを早急に取り戻さなければならないことが、今の行政の緊急の仕事ではないかと、思っておるわけでございます。 若い職員さんの方々は、初めての社会経験であり、未知の世界での柳井市の経済の復活、何をしたらいいか分からないよと、言われるかも知れませんが、現在では、色んな技術が開発をされている。色んな新しい機器が発明されている。そこでインターネットで出すと、瞬時に世界中の情報や考え方、色んなことを取り出すことができる。そして、AIとかいうものを使えば、今までには、考えることができなかったような、社会生活が過ごすことができる。そうした新しい機器を使いこなせるのは、若い方々が得意であろうと思っております。これは、職員さんの若い方に限らず、柳井市の若い方々全てに、そうした情報の機器を使って、とにかく柳井市の経済をいかに早く復活するか、アイデアを出してくれ。情報を出してくれという仕事が、まず1つ。 そして、全てを若い方々にというわけではありません。高齢者の方々、先ほど申したように、昭和の時代、貧しい時代、苦しい時代を、この方々はしっかりと生き抜いてこられている。そこには、多分、食べるものも少なかった、耐える力、我慢する力、そして助け合う力、そして色んなことを経験をして、知恵も知識もつくられて、今日、元気でおられると思います。だから、こうした高齢者といわれる方々は、素晴らしい力を持っておられ、オーラを放っておられると思うわけでございます。こうした高齢者を、余談になりますが「高い年齢の方々を高齢者と呼ぶのではなしに、こうした力をたくさん蓄えておられる方々、光る年齢の方々」こういう呼び方をされているところがございます。これを作り出したのは、広島の総領町というところの町で、まちづくりグループの代表の和田さんという方が、作り出した言葉でございますが、大変面白い言葉なので、引用させていただきました。 そして、高齢者の方々に何をするのか、地域の経済の活性とか、復活とかいうと、必ず出てくるのは、俺は「柳井市以外から、交流人口をどんどん増やさないと、人も金も入ってこんよ」と、「工業誘致もせんとつまらんよ」とこういう話が、必ず出てくるわけでございます。交流人口においては、今の時代は、色んな町が、ちょっと遠慮してくださいと、いわゆるシャットアウトする体制であろうと思います。だから、よその町からどんどん人が来て、金を落としてくれるという期待は、あまり持たないほうが、いいのではないかと思っております。 工場誘致に関しては、先ほどから、市長のお力で2つの大きな会社が、柳井市に進出をしていただくことになりました。私は、これまでの一般質問で、新明和工業工場跡地の、コンパクトなまちづくり事業が進んでいないときに、市長、この事業止めたらいいのではないか、考え方変えたらどうかと、強い批判をさせていただきました。 しかし、その間も、しっかりと市長は、会社訪問を続けておられたということを、最近になって知りました。このトクヤマさんにしても、日鉄ドラムさんにしても、降って湧いた工場進出なのと聞いたときに、何を言うのですか、とんでもないこと、長年足を運んで、挨拶回りをしていた。特に日鉄ドラムさんは、一番長く足を運んでおられたということを聞きまして、何も知らずに批判したことを、大変申し訳なく思っております。 市長、この場をお借りして、お詫びを申し上げます。 ただ、大きな会社が進出するということが、決まったからといって、柳井市の経済が一朝一夕に、復活するわけではありません。何かの手を打たけなればならないと思っております。その何かのが、例えば、柳井市に柳井市民の方々が、3万人を超える市民の方々がいらっしゃる。そして、1万件を超える家屋、不動産というものがある。 このように市民や色んな物件に、ちょっとした困りごと、ちょっとした頼みごと、ちょっとした仕事、こういうものがたくさん潜んでいると思います。潜んでいるというよりは、やってもらう人を探しているのではなかろうかと思います。 例えば、独居老人の1つの部屋が、電気がついたり消えたりする、気になってしょうがない、椅子の上に上がったら、たうんだけど、それは怖い。誰か電球を換えてくれる人はおるまいかと。家の壁板が1枚外れとる、風が吹くたびに音がして、近所に迷惑する、板を誰か打ってくれる人はおるまいか。業者に頼めば、全部やらないといけない、何十万という見積りが来る、年金生活ではなかなかできない。家の庭の草取り、剪定、資源ごみにごみを入れているのだけれど、足が痛いからステーションまで持っていけない。犬の散歩、倉庫の整理、断捨離の手伝い、こうしたちょっと、ちょっとの仕事が、たくさん存在をしていると思います。そうしたちょっと、ちょっとした仕事を、高齢者の方々に経験と知識が豊富な方々に、ちょっとだけ手伝っていただく。今までも、あったと思います。電球を換えていただいたときに、「あんた元気でええな、器用じゃなあ、コーヒー1杯飲みない」で終わっていたかも分からない。 だけど、これからは、ちょっとした仕事も、依頼は依頼である。依頼に対する仕事として、その対価の支払いをしたらどうだろうか。その対価の支払いを、高齢者に現金をお渡しをすると、1つの習性があると聞いております。一定の重さになると、たんすの奥へ寝かしてしまう。 これでは、地域経済の復活に半分役にたたない。だから、現金の対価を支払うのではなしに、そこに、地域振興券というものをお支払いしたらどうだろうか。そして、この地域振興券は、半分は行政が負担をする。なぜ半分負担して欲しいかと申しますと、柳井市の経済の復活を目指すのに、行政だけの財力に頼っても、限度があろうと思います。やはりそこに市民も半分出すから、行政も半分出して、一緒になって柳井市の経済の復活を目指そうよと、こういう形で、行政からの、半分の補助というものがあったらいいなと思っております。こうした状況の中において、色んな仕事がどんどんと出てくる可能性が、あるのではなかろうかと思っております。 今、このコロナウイルスというものは、日本中に限らず世界中に、人間も選ばず、そして場所も選ばず、平等にウイルスを振りまいております。本当にウイルスが振りまいているか別として、いわゆるその怖さを振りまいている状態、ということは、日本中の町や村が、同じような被害を被っております。裕福な大都会や有名観光地が、財力がたくさん豊富にあった、蓄えもたくさんあった。あればあるほど、人口も多いから感染者も多い。それに対する支援策、医療対策費、色んな形で貯めたお金が、どんどん出ていく。ローカルはローカルなりに出ていく。どこの市町村においても、同じようなレベルに、いわゆる落とされた状態ではないか。横一線に並んでいると思う。この状態からして、今から始まるのは、いかに早く、その地域の経済活性を復活さしていく、そして、社会生活を元に取り戻すか、これが1つの勝負になる、スタートラインに入ったのではなかろうかと思っております。これからの勝負は、その自治体の行政の知恵であろうと思うし、やり方であろうと思っております。ぜひ、柳井市の職員さんに、どうしたらええか、こうしたらええかと、色んなことを考えていただき、市民を巻き込んで、知恵を出していただき、活動も、一緒に起こしていっていただきたいなと思っている事業でございます。 そして、先ほど申しました、地域振興券、小さな仕事に関してですが、なら、仕事をどうしたら、どうして頼んだらいいのということになるのですが、例えば、倉庫の整理をしたいのだということになれば、地域振興券を買ったところ、例えば、本所に対しても、電話で「今度、倉庫掃除をしたいのだけど、お願いできますかね」という依頼をする。その依頼をされた仕事は、すぐ本所のホームページに情報として載る。そのホームページを高齢者の方々が、自らその情報を取りに来る。それにはタブレットも必要であろうし、スマホもパソコンもあれば取れる。それらの機器がない人は、地域振興券を買ったところに、今日、どんな仕事が出とるかなということで、足を運んで、倉庫の掃除やったらできるかも分からんとなれば、依頼された人とやってみたい人が、電話連絡をして、どういう仕事、どのくらいの値段ということを、当事者同士で話し合っていただいて成立すれば、仕事をやっていただくと、こういう方法にしたらいいのではなかろうかと思っております。 先ほど、テレビ局が、テレビウイルスをまき散らしていると、言いましたが、テレビ局も、いつまでも国民を、恐怖に陥れたいとは、思ってないと思います。ということは、ネタが欲しいと思います。ほかの各社よりは、テレビ局よりは、うちは違ういわゆるネタを持っているぞと、それも面白い新しい楽しいネタだと。コロナウイルスに対しての新しいネタとは何かと、それに立ち向かう地域の活動、例えば、柳井市が、高齢者をこき使う町、柳井市というキャッチフレーズで、うわさが流れたときに、テレビ局は、うん、ちょっと面白いのではないか、ちょっと行ってみようか、取材に行ってみようかということになりはしないだろうか。 そこで、テレビ局が市のほうに取材に来たときに、おたくは、高齢者をこき使っている町なのですかと、そういう、うわさが出ていますがといったときに、いや、そうではないのですよ。高齢者の方々が、こんな力を持っておられる、その力、知恵、経験というものをフルに活用して、市民の困っていることを、まず解決し、その解決していただくことで、対価を支払い、その支払った地域振興券で、柳井市の経済を活性化する仕事なのですよと。そういうことを説明する。うん、意外と面白いなと。もし全国ネットになったときには、それに関係した高齢者の方々がテレビに出たら、俄然やる気になってくれるのではなかろうかと思っております。 柳井市が、面白いコロナ対策に対して、新しい活動をし始めると、もし、全国ネットに出たときには、それに追随して、実は柳井市の工場でこんなものを作っている、こんな立派なものを作っている、こんな菓子を作っているのですよと、どんどんと一緒になって柳井市と一緒に宣伝をしていっていただきたいなと、期待をするところでございます。 以上のような、活動をされたらいいのではないかと、思うのですが、市長には、どのようなお考えであるか、お伺いいたしたいと思います。以上です。〔田中晴美降壇〕 ○副議長(篠脇丈毅)  田中議員、発言席のほうに移動していただけますか。市長。〔市長登壇〕 ◎市長(井原健太郎) それでは、田中議員の御質問にお答えをいたします。 議員の御質問に対しまして、的を射た答弁になっているか、ちょっと私も、自信がないところもあるのですが、ますは、私の考えを述べさせていただければと思います。 コロナ禍にある本市の、地域経済の復活、社会生活の取戻しについて、お答えをいたします。 まず、地域経済への支援策についてでございますが、全国的な新型コロナウイルス感染症の拡大による、3密回避や外出自粛等により、地域経済には大きな影響が生じてきております。そのため、本市では、関係諸団体との連携の下に、経済対策として、5月の臨時議会以降、幅広い中小業などへの支援のための、国の支援事業への上乗せや市独自の仕組みによる、支援事業に取り組んでまいりました。観光イベントも柳井天神春まつり、柳井金魚ちょうちん祭り、柳井まつりはいずれも中止となり、伊陸天神祭をはじめとする地域のイベントも、その多くが中止や縮小などを余儀なくされております。 白壁の町並みへ来訪する大型バスも、1月から8月まで33台ほどでございまして、前年同期間の台数370台と比較をいたしますと、交流人口は、大幅に減少しているということが、この数字からも見てとれるということになります。 一方、先ほど、御紹介いただきましたが、本市の長年の取組によりまして、今年度、株式会社トクヤマ日鉄ドラム株式会社の、本市進出が決まり、地域経済はもとより、まちづくり全般へ大きなインパクトとなることが、期待されております。 地域経済の復活に向けて、これまでは、支援金を給付し、中小事業者等を支援してまいりましたけれども、今議会におきましては、やない暮らし応援買物券事業として、プレミアム商品券発行により、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている、消費の回復を図りたいと考えております。額面1,000円の商品券15枚を綴ったものを10,000円で販売し、事業効果といたしましては、約4億6,000万円を見込んでおります。この商品券は、市内中小事業者の支援のために、登録いただいた全ての店舗で使用できる券10枚と、大規模店では使用できない小規模店専用券5枚で構成されております。商品券の取扱店舗は、新型コロナウイルス感染症対策に取り組む事業者として、事前に感染症対策について、取組宣言をしていただいた内容を、店内掲示用の取組宣言章として、柳井商工会議所、大畠商工会及び本市との連名により発行し、安心してお買物をしていただける店舗として、御紹介したいと考えております。 さて、議員、御提案の地域振興券は、いわゆる特定の地域、特定の人の間で流通することのできる、地域通貨のような仕組みであるかと受け止めております。いわゆる地域通貨は、特定のイベントにおいて、来場者間で流通させたり、高齢化など地域が直面する課題に対して、地域住民がその解決を図る手法として知られております。また、今回の新型コロナウイルスの問題を契機に、グローバル経済の仕組みとは異なる、ローカルエリアの経済活性化の手法を、新しい生活様式の実現を図るなかで、私たちは考えていく必要があると認識をしております。議員、御提案の地域振興券につきましても、その解決策の1つの手法になり得るかと存じますけれども、詳しくは、今後、研究をさせていただければと思います。 続きまして、高齢者と地域とのつながりということで、若干、御紹介をさせていただきます。 これまで、長く多くの経験をされてきた、高齢者の方々のお知恵やお力を頂くことは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている本市においても、活力を取り戻すものであるというふうに承知をしております。高齢者の方々に、様々な場所、機会において、御活躍頂くことが地域の活力を取り戻すための、その支えとなってまいります。全国的にも、今後、ますます高齢者の占める割合が、増加していく状況にあり、地域で支え合う取組が求められているというふうに、認識をしております。 本市では、その1つの例といたしまして、現在、住み慣れた地域で安心して、いつまでも暮らすことができるよう、支え合いの仕組みづくりである、生活支援体制整備事業に取り組んでおります。この事業は、市社会福祉協議会に委託をし、市内各地区で、生活支援協議会の設置を進めているものでございますが、平成28年度に日積地区において、生活支援が開始され、現在、市内6つの地区において、取り組んでおられます。 生活支援の内容といたしましては、玄関先に用意したごみ袋を、ごみ集積ステーションまで運んでもらうといった支援や、買物への付添い支援、独り暮らしの体調確認などの見守り、声掛けや話し相手といったことがありまして、各地区の実情に応じて、その内容を決められているということでございます。 また、地区によりましては、生活支援に対する対価として、チケット制により、1回1時間程度の支援に対し、依頼者が100円を負担するという方法などを、とっているところもございます。利用された方々からは、ごみ出しや買物支援など、自分では難しくなっていることを、支援してもらえることにより、地域で生活していけるという、感謝の声も上がっているということでございます。 令和元年度に実施されました、市内6地区における利用件数をみてみますと、全体では、1,200件程度ございまして、実利用者数は、約50人というふうになっております。今後、利用者数が増えていくことが、期待されていますが、この事業がまだ、実施されていない地区も含め、実績報告では、把握できていない形での、見守り支援や地域のサポーターの方々が、個別に対応されているケースなどは、かなりあるというふうにもお聞きしております。 そういった意味で申し上げますと、光という字を使った光齢者という言葉のごとく、地域の高齢者を含め、たくさんの方々には、既に様々な形で、力を発揮していただいているものと考えております。この事業では、地区の支援者に、大きな作業負担がかかり過ぎない支援内容にしていることや、依頼するほうが、依頼しやすいような金額や、無料に設定されているという場合もございます。支援に対する十分な対価として、市全体の経済が活性化するような、効果が出るというような形にはなっておりませんけれども、地域の方々のお力を活用し、助け合いを実践することによる、地域の活性化につながっていくものであるというふうに、認識しております。 また、高齢者の能力活用の場として、広域社団法人柳井広域シルバー人材センターが、登録者に対して、仕事の提供を行っておられます。同センターの受注業務は、一般家庭からの依頼が約7割を占め、草刈り、除草、剪定や家事援助などが主なものでございます。 また、近年では、同様のサービスを提供する、民間事業者の参入もございます。これらのことを踏まえまして、経済的な活性化を図るための、支援者への対価や手法については、今後、全国の自治体の事例などを研究してまいりたいと考えております。以上でございます。〔市長降壇〕 ○副議長(篠脇丈毅)  田中議員。 ◆議員(田中晴美) 今、見守り隊とかいろいろな事業があるというのは、私らも、あまりよく知ってなかったもので、そうしたちょっとした仕事を、もうちょっと事業化したらどうかということでもあるし、決して、高齢者の方々に生きがいを与えたりとか、高齢者の方々に何かをしてあげようというのではなしに、高齢者の方々が持っておられる力を発揮をして、柳井市の経済を復活をさせてもらおうよと、一役どころか全てわしらが復活させたのだというぐらいまでの、事業をやっていただきたいなと思っております。 そして行政の今回の仕事というのは、自然災害には表に出て、力を発揮していただいたら大変助かるけど、今回のコロナの自然災害は、多分、人々、市民の方々、色んなものを動かすコントローラーが、行政の仕事ではないかなと思っております。色んな人の知恵をどんどん出さすこと、そして、色んな力を出さすこと。その一番の根元のコントロールを行政がやっていただけたら、いいのではないかと、そのように思っております。 そして、今後において先ほどの事業も、もっともっと考えて、長続きして、そして、もっともっと楽しい仕事になるようなことを、行政のほうで考えていただきたいと思います。 それと、市長の企業誘致に関しまして、長年挨拶回りをされていて、企業は人ということによく言われます。多分、市長の駆け引きのない、また実直な人間性というものを担当者が認めて、柳井市に行こうということになったのだろうと思うのですが、多分、これまでに内緒でやられたのだろう、議会には言われないことが、たくさんあるだろうと思いますが、これまでに、企業誘致で苦労されたことが、1つでも2つでもありましたら、ちょっとお話をしていただいて、最後にしたいと思います。 ○副議長(篠脇丈毅)  市長。
    ◎市長(井原健太郎) まず、先ほどの田中議員さんのお話では、それは急に降って湧いたお話ではないということで、いろいろ苦労したというふうに私が申し上げたようにも、聞こえましたが、私自身としては、私自身が苦労したというか、そういうことではなくて、当然、すべきことはやってきたけれども、今回のようなことについては、改めて思いますのは、それぞれの、むしろ企業さんの中に、ぜひこの事業をこの柳井市でやりたいと、そういう強い思いを持っていただいた方が、キーパーソンとしていらっしゃったと、それぞれに。そういう中で、私たちは、地元としてできることは、やっていこうと、色んな課題を解決しようと。その中で、これも人の輪というか感じましたのは、名前をあげて恐縮ですが、新明和工業さんにも、大変な御協力をいただきましたし、日立製作所の皆さんとも、長きにわたって関係を築いてきたという、そういう土台があったからこそだというふうに思いますが、大変な御協力をいただいたという意味では、県の企業立地担当の方も含めて、本当ありとあらゆる関係者の方々が、この企業の方の思いとともに一致力を合わせて、こういったものは実現をしていくという意味で、これが、私が苦労したというよりは、多くの方がそれぞれに力を尽くしていただいた結果が、こういう形で、前に進んでくるのだということは感じております。 ただ、そうは言っても、1つ苦労というか、これは私というよりも、やはりコロナ禍でございますので、調印式もウェブというか、そういう形での両社長さん出席でありましたし、また、様々な打合せも、直接の打合せも途中から非常に限定されるということで言いますと、このコロナ禍で様々な課題に対して、協議をしたり、その解決を図るということの、困難性というものも、慣れていないということもありましたが、現場としては感じておられたのかなというふうに思います。ちょっと答えになっているかどうか分かりませんが、私がというよりも、本当にいろいろな方々に感謝申し上げたいと同時に、これからが本番なので、そこに対しては、私としても、できる限りの、これは組織としての支援をさせていただきたいと、そういう思いでございます。 ○副議長(篠脇丈毅)  田中議員。 ◆議員(田中晴美) 今回の、柳井市が行うプレミアム商品券、これは多分、全国ほとんどが手をつける商品券なのかなと思っております。そこで、ちょっとひねった私がお話をさせていただいたように、地域振興券で、まず市民の悩みごとや解決ごとがちょっとずつできる、そして、その代価として柳井市の経済活性化ができる、1枚で2つの効果が出るような、こういうふうな考え方を、ぜひ市の職員さん持っていただいて、面白いまちづくりというのを考えていただきたいなと思っております。以上です。終わります。 ○副議長(篠脇丈毅)  以上で、田中議員の一般質問を終わります。────────────・────・──────────── ○副議長(篠脇丈毅)  以上をもちまして、本日の会議を終了し、5日及び6日を休会といたします。7日は、午前10時から会議を開き、引き続き一般質問を行いますので、定刻までに御参集をお願いいたします。 本日は、これをもって散会いたします。午後3時28分散会──────────────────────────────      会議の経過を記載して、その相違ないことを証するため、ここに署名する。         令和2年 9月 4日                     議  長 山本 達也                     副 議 長 篠脇 丈毅                     署名議員 三島 好雄                     署名議員 坂ノ井 徳...